【MOSHI MOSHI pick up artists!】
頭は狼、身体は人間。会場ごと巻き込み熱狂させるヘヴィーでポップなダンス・ロックをぶちかます5匹の狼「MAN WITH A MISSION(以下、MWAM)」。2010年に活動をスタートして以来、あっという間に人気バンドとなったのは、みなさんもご存知のはず。ところでMWAMってなんで頭が狼なんでしょうか。

オオカミバンドには公式の設定があるのを、知ってた？
MWAM は2011年にメジャーデビュー。現在の所属レコードレーベルはソニー・ミュージックレコーズ。海外ツアーも精力的にこなし、アメリカのメジャーレーベル、エピックとも契約した国内外で活躍するバンドです。

彼らの情報は一切公開されておらず、誰なのかも謎に包まれています。でも、「被り物」というのはご法度。

19XX年、権力者達が富と名声を奪い合い、地球が戦渦の炎に包まれていた時代。地球の最果てにあるエレクトリックレディーランドの天才生物科学者、ジミー・ヘンドリックス博士が、究極の生命体を完成させた。超人的な頭脳と肉体を持つ彼らは、世界の各地の権力者による、あらゆる黒い歴史の影で暗躍した。罪の意識にかられたジミー博士は命と引き換えに彼らを南極の氷河に閉じ込めた。誰の手にも渡らないように。さて凍結されている間も、彼らは発達した聴覚で世界中の音楽を聴いていた。時が経ち、地球温暖化によって南極の氷の棺が溶け、MWAMが永遠の眠りから目覚めた！

これが公開されているMWAMの設定です。
SF映画のように、物語の背景が決まっているんですね。

ライナーノーツやインタビューなどの彼らの言葉は、通常かな表記となっています。
「肉クワセロ！ガウガウ！」とメンバーが吼えるバンドの世界観も、ファンが楽しんでいる要素の一つといえます。

狼たちの、それぞれ違う顔の表情に注目
MWAM5人のメンバーを、顔の特徴と共に確認してみましょう。
正面から見て舌が左に出ている狼が、ボーカル担当のトーキョー・タナカ。
バンドのリーダーです。
口が開いているのはドラムス担当のスペア・リブ。
ギター・ボーカル・ラップ担当で、受け口の狼がジャン・ケン・ジョニー。
ライブではMCを担当しています。
舌が右に垂れているのは、DJ・サンプリング担当のDJサンタモニカ。
そして強面の狼が、ベース・コーラス担当のカミカゼ・ボーイです。

同じ狼だと思っていた方も、いるのではないでしょうか？ジャン・ケン・ジョニーの好きなものはチキンタツタ、カミカゼ・ボーイはテキーラ、などといった、メンバーごとに違うキャラクター設定も要チェックです。

ライブでおなじみの曲が満載のアルバムといえば…
バンド結成後、あっという間にメジャーデビューを果たし、2013年には日本武道館公演を成功に収めたMWAM。横浜アリーナ、幕張メッセ、さいたまスーパーアリーナでもワンマンライブを行い、全て即日ソールドアウトという快挙を成し遂げました。

ダンサブルな曲からエモーショナルな曲まで、ライブを盛り上げる楽曲。
それらが収録されている、彼らのアルバムを振り返ってみましょう。

ライブではおなじみの「DANCE EVERYBODY」「FLY AGAIN」などの曲が収録されている、メジャーデビュー後、2011年6月にリリースした1作目のアルバム「MAN WITH A MISSION」。2012年7月発売の2ndアルバム「MASH UP THE WORLD」で、第5回「CDショップ大賞」を受賞。全米デビュー決定して2014年2月には、全編英語詞のコンピレーション・アルバム「Beef Chicken Pork」が発売されました。ソニーへ移籍し、3ndアルバムが「Tales of Purefly」が2014年3月にリリース。昨年には、5周年を記念してベストアルバム「5 Years 5 Wolves 5 Souls」が発売、今年2月10日(水)には、最新アルバム「The World’s On Fire」を発表。MWAMの最高傑作との呼び声高いものとなっています。

とどまることを見せず活躍を続けるMAN WITH A MISSION。
最新アルバムをもし手に取っていないなら、まずは聞くべし。
彼らの次なるミッションに注目です。

MAN WITH A MISSION Official site：http://www.mwamjapan.info/main/#top

ライター：石水典子（SHUTTER）