映画『Fukushima 50』日本映画としては初めて、米軍が撮影に協力!

19.November.2019 | MOVIE

2011年3月11日午後2時46分、東日本大震災発生。そして福島第一原発事故。全世界が震撼した福島第一原発事故の関係者90人以上への取材をもとに綴られたジャーナリスト、門田(かどた)隆将(りゅうしょう)渾身のノンフィクション作品「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」原作の映画『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』が、2020年3月に全国公開となる。

 

本作は、2011年3月11日午後2時46分に発生し、マグニチュード9.0、最大震度7という、日本の観測史上最大の地震となった東日本大震災時の福島第一原発事故を描く物語。想像を超える被害をもたらした原発事故の現場:福島第一原子力発電所(通称:イチエフ)に残った地元福島出身の約50人の作業員は、世界のメディアから“Fukushima 50”(フクシマフィフティ)と呼ばれた。世界中が注目した現場では本当は何が起きていたのか?何が真実なのか?浮き彫りになる人間の強さと弱さ。東日本壊滅の危機が迫る中、死を覚悟して発電所内に残った人々の知られざる“真実”が、今、遂に明らかになる。

そして今回、日本映画としては初めて、米軍が撮影に協力していることが判明!2011年当時に実施された被災地を支援する米軍の「トモダチ作戦 」“Operation Tomodachi”が本作でも描かれ、2019年1月28日、在日米軍横田基地において日本映画としては初めてとなる撮影が実施された。

作戦会議のシーンを撮影するために施設内にある実際の作戦会議室が貸し出されたほか、米軍所有のヘリ、UH-1を実際に飛ばし、東北支援に向けて発進する迫力のシーンが撮影された。撮影に際し、米国防総省(ペンタゴン)への申請および許可が必要となるが、日本映画では実績も交渉ルートもないため、許可を得るのはまず不可能。しかし多くの米兵が関わった「トモダチ作戦」をリアルに再現することに理解を示した米国大使館関係者の協力で、米側安全保障チームと粘り強い交渉を続けた結果、撮影の許可が下りるに至った。

在日米軍横田基地第374空輸航空団(374th Airlift Wing)の将校ジョニーを演じるのは、ダニエル・カール。福島にゆかりのあるキャラクターとして、いつもとは違うシリアスなダニエル・カールを見ることができる。また、基地内で募集された本物の米兵がエキストラとして多数出演している。

また、当時総理大臣が自衛隊の要人輸送ヘリで福島第一原発(イチエフ)を緊急訪問したが、そのシーンを再現するため、通常は皇室や総理大臣など国内外要人の移動に使用される輸送ヘリES-225LP “スーパーピューマ”が登場、総理役の佐野史郎が同ヘリに乗った。さらに、空から建屋の放水を行ったCH-47JAヘリコプターの撮影も行われ、放水シーンでは、当時の作戦に従事した隊員が協力し、機体内部の被ばくを防ぐアクリル板や装備等も忠実に再現された。

 

主要な舞台となる福島第一原発の中央制御室や緊急時対策室のセットなども寸分違わぬリアリティの追及のもとで制作されており、世界的な大事故の伝えるべき真実のため、細部に至るまでスタッフのこだわりが見て取れる。

 

在日アメリカ軍横田基地将校役 ダニエル・カール コメント

『Fukushima 50』(フクシマフィフティ)の製作に携わったすべての人に成り代わり、この場を借りて在日米軍の皆様に感謝の意を伝えたいと思います。いくつかのシーンを撮影するに当たり横田基地を実際に使用させていただき、また現役の空軍兵の方々にエキストラとして参加していただくなど、快くご協力いただいたことに感謝しております。今回の映画は、実際日本の米軍基地 内 での撮影が許された最初の映画であると思いますし、その映画に関わらせていただけたことを光栄に思います。個人的にも基地での撮影はとても楽しいものでした。みなさん、とても気さくに私の質問にも応じてくれて、貴重な経験をさせていただきました。そして、どうやったら軍人らしい立ち居振る舞いになるかなどを教えていただいたアドバイザーの方には特にお礼を申し上げます。おかげで場面のリアリティが増したのではないかと感じています。

 

東北に強い絆を持つアメリカ人の一人として、あの「トモダチ作戦」の発令を行った司令官役を演じさせていただけたこと を本当に誇りに思います。私自身震災後何度も東北に足を運び、地域の人々と話してきました。米軍のみなさんの適切な支援、援助には誰もが本当に感謝し、これからもず っと語り継いでいくものと思います。本当に有り難うございました。

 

アメリカ空軍コメント

アメリカ合衆国国防省とアメリカ空軍は、横田基地において、映画『Fukushima 50』(フクシマフィフティ)の重要なシーンの撮影に協力させていただきました。1日の撮影で、米国政府に費用負担をかけることなく、品位、自己奉仕、優秀さ、という空軍が掲げる本質的価値を損なうことなく、空軍隊員をしっかりと描写していただきました。我々空軍隊員は難しい状況下であっても対応できるように訓練されており、それは現地における救助活動を共同で行った行為に大いに反映されており、そして今日空軍が全世界で行っていることの証ともなっております。

 

© 2020『Fukushima 50』製作委員会

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    この度、福島第一原子力発電所所長、吉田昌郎の命日である7月9日に、福島第一原発1・2号機当直長:伊崎利夫を演じる佐藤浩市と、福島第一原発所長:吉田昌郎を演じる渡辺謙の画像が解禁となった。(吉田昌郎所長は2013年7月9日に食道がんのため逝去)

    今回解禁となったのは、東日本大震災が起きた直後のシーン。佐藤演じる伊崎は、福島第一原発(通称・イチエフ)の中央制御室(通称・中操)で、緊急停止した原子炉1・2号機に対して非常時の対策を指示し異常がないかを注視する。渡辺演じる所長の吉田は、新潟県中越沖地震の教訓から2010年にイチエフ内に建てられたばかりの免震重要棟にある緊急対策室(通称・緊対)で、現場からの深刻な状況報告を受け策を練る。どちらからも緊迫した様子が伝わってくる。

     

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    ©2020『Fukushima 50』製作委員会

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    この度、主演者の佐藤浩市と渡辺謙、株式会社KADOKAWA映像事業局 映画企画部 部長 水上繁雄プロデューサー、椿宜和プロデューサーによる本作のクランクアップ記者会見が開催された。

    まず水上プロデューサーから「まもなく平成が終わりますが、世界的にも類を見ないあの大事故を新しい時代にも伝えていこうという思いで企画がスタートしました。当時原発内で戦っていた作業員の方々は、海外からFukushima 50と呼ばれており、ほとんどが地元福島の方でした。我々と同じ一般人で、悩み、怒り、泣き、いろんな思いで作業されていました。頭の中には常に避難したご家族の事があったそうです。こうした方々のドラマを物語の中心に据えながら、報道だけではわからない事故の真実を描こうと決めました。大自然の脅威、人間の慢心という部分も重要なテーマです。本作は門田隆将さんの「死の淵を見た男」を原作としており、非常にリアルな内容を映像化しています。東日本大震災からは8年が経ちましたが、震災ならびに事故の風化が懸念されています。被災地の復興や福島第一原発の廃炉作業等も取り組むべき課題が多々あります。今一度、震災そして原発事故と向き合っていこうと、この映画の製作に取り組んでおります。KADOKAWAには『金融腐蝕列島 呪縛』、『沈まぬ太陽』という社会問題をテーマにした作品を製作してきた歴史がありますので、今回の作品も後世に残る物として製作していきたいと思っています」と本作「Fukushima 50」の製作に至った経緯が語られた。

    Q:この作品が上映されるのが2020年で、東日本大震災発生から10年目という節目の年となり、東京オリンピックも開催される年となります。国際的な展開も視野に入れているという話しもありますが、改めて本作を通して社会にどのようなメッセージを届けたいと思っていますか?

     

    佐藤:もう8年と思うか、まだ8年と思うか、そういった思いは日本人一人一人の中で違うと思います。まだ、震災当時を振り返ることが出来ない人もいるでしょうし、生まれてはいたけど幼少期で記憶がないという10代の子供たち、そうした色々な方がいる中で是か非かということではなくこの映画を観ることで、若い世代に何かを感じ取ってもらいたいと思いますし、未来を生きる者たちにとって何が必要なのか、それも含めて各々が感じ取っていただきたい。そのためだけに僕は作品に向き合ってきました。

    渡辺:少し誤解を恐れずに申し上げますと、『硫黄島からの手紙』という作品に参加していた時に、この国の民意は非常に論理的に継承して後世にどう残していくかと考えるのがあまり上手ではないのかなと感じていました。それは恐らく、本作で取り上げる原発事故もそうなる気がしてならないんです。本作は原発がいいとか悪いとか、そういったことを描く作品ではないですが、こういった事故があったということを論理的に継承して、僕たちの子供世代、孫の世代にとって、こういったことがあったという材料となってほしい。こんなことがあったという現実を世に送り出すまではきちんと関わっていきたいです。

    また渡辺は、「『沈まぬ太陽』の時も非常に社会的な大きなテーマを扱った作品を公開する時に、周りの方の協力がないと中々世の中の方に伝えるのが難しいという想いをしておりました。そういう時に多くのメディアの方々が映画に賛同していただいたことに大きな感謝をしております。この作品もそういう作品になると思います。是非皆さんの力を借りてたくさんの方々にこの作品とこの事象を知っていただきたいと思っています。」と力強くコメントし、佐藤も「こんなに笑いの少ない映画の会見は初めてです。僕らもそうですし、皆さん妙な緊張感持ってこの場にいられるんだと思うんです。この会見で感じたことを多くの方々に伝えていっていただきたいです。」とコメントした。

    日本中の誰もが当事者となり全世界を震撼させたあの大震災から8年。息を呑む臨場感と日本映画史上かつてない程の壮大なスケール、そして圧倒的なドラマで全ての人に贈る一大巨編をお見逃しなく。

     

     

    © 2020『Fukushima 50』製作委員会

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