イギリス、ジャパン・ハウス ロンドンで「燕三条 金属の進化と分化」開催

05.September.2018 | SPOT / カテゴリーなし

金属加工の産地、新潟県燕三条地域の名だたる企業が一斉に工場を開放し、ものづくりの現場を見学・体験できるイベント「燕三条 工場の祭典」は2013年にスタートし、今年で開催6回目を迎える。今年は、2018年10月4日(木) – 7日(日)の4日間にわたり新潟県燕三条地域にて開催予定だ。

そして、2018年9月、ロンドンで開催される「London Design Festival 2018」の一環として、「Japan House London」と「燕三条 工場の祭典」によるコラボレーションにより、『BIOLOGY OF METAL: METAL CRAFTSMANSHIP IN TSUBAME-SANJO|燕三条 金属の進化と分化』展が、Japan House Londonにて開催されることが決定した。期間は2018年9月6日(木)から10月28日(日)まで。

©「燕三条 工場の祭典」実行委員会

今回ロンドンで展示されるのは、英国では初公開となる、日本の最も優れた職人たちによる伝統の技と革新的な技術。

©「燕三条 工場の祭典」実行委員会

時代を超越した日本のものづくりの進化について、独自の洞察を通し、職人技、芸術、小規模産業がどのように伝統に組み込まれてきたかを探求。

©「燕三条 工場の祭典」実行委員会

また、その時々の新たなテクノロジーを取り入れ進化させ、社会の変化に適応してきたかを検証する。

会期中にはワークショップの開催のほか、Japan House London 内の「The Shop」でも製品が販売される予定。

 

ロンドンのジャパン・ハウスで日本の伝統的な技と技術に触れてみて。

■Information

BIOLOGY OF METAL: METAL CRAFTSMANSHIP IN TSUBAME-SANJO燕三条 金属の進化と分化
開催場所:Japan House London、101-111 Kensington High Street, London W8 5SA, UK、High Street Kensignton駅から徒歩約1分開催期間:2018年9月6日(木) – 10月28日(日) 10:00-20:00 /日・祝のみ12:00-18:00
入場料:無料

JAPAN HOUSE LONDON:https://www.japanhouse.jp

 

燕三条工場の祭典
2018年10月4日(木) – 7日(日)に新潟県燕三条市にて開催される「燕三条 工場の祭典」の詳細は、下記よりご覧ください。
URL:http://how-pr.co.jp/pressrelease/tsubamesanjo_oct2018.pdf

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    香川県 香川漆器 漆塗り椀(ペアセット)

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    福岡県 博多織長財布

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    グランプリ

    塵取り・箒「Chiritori×Houki」羅琪(ロ チ)ちりとりは、一本一本を手で松本箒の特別な形と合わせて形を整え、それに徳島の天然染料『藍』で染色したものです。箒は、第三代の職人さんが長年の経験を積み重ねた技術とこだわりをもって、自家栽培したホウキモロコシを材料として作った、世界で一つだけの箒です。箒の取手部分とちりとりを完璧に合わせるため、何度も微調整を繰り返すことで、唯一無二の吊れる松本箒ちりとりセットを生み出しました。  

    準グランプリ

    漆芸「Ether」佐々木岳人   【講評】 伝統と革新。和文化の精神と本賞のパーパスが形になって現れたような作品である。ファスナーは開かない。表面は革製品に見えて、革ではない。蓋を開けると、艶やかな漆が広がる。思い込みはあっさりと裏切られた。そして触れる人、使う人の想像力を広げるパワーに満ちている。作り手はこの様子を想像して、にんまりしているのではないか。多くの気配りを施しながら、見事な匠の技が軽やかに決まっている。楽しい驚きを受けた。(田中里沙)酒器「和nagomiの酒器」 藤田和   【講評】 アールヌーボーの、植物に対する観察や繊細な造形化を透明なガラスの生命感と重ねていく精神との共通点をもっている。「和なごみ」では植物の線的な表現はよりライトだがそれがいくつものレイヤーや形の重なりあいによって、その場の雰囲気に浸透していくような共鳴を生み出している。漆や箔などの伝統技法をさりげなく幾重にもつかいながら、そこに「植物という生」のいきづかいをもたらす。現代的なエコロジーのとりこみといえる。(長谷川祐子)  

    優秀賞

    カウンターテーブル 「Floating Boat Counter -舟のように浮かぶカウンターテーブル-」 児玉理文(一級建築士)石川大樹(一級大工技能士/二級建築士)   【講評】 日本建築の伝統的技術である「舟肘木」をモチーフに、住まいの中心である家族のくつろぎの場所で建築と家具を一体化する実用性と日本の木構造の美しさを現代に生かした優れた作品である。舟肘木は日本の伝統的建築の中で住居系の建築、京都御所清涼殿、園城寺光浄院客殿等で使われ、寺社建築の斗栱とは異なる優美で品格のある構造意匠である。その美しく洗練された舟肘木をモチーフに建築と一体化したテーブルとして立体的に構成し、住まいの中心として家族が楽しく集まる美しい空間を作り出している。(堀越英嗣)折りたたみ式正座補助椅子 「patol stool SEIZA」平山日用品店 平山和彦・真喜子   【講評】 折りたたみ式の正座補助椅子であり、すぐにでも実用化できそうなコンセプトで、審査員からも好評であった。畳文化を気軽に楽しむのには、うってつけの補助器具で、めっきり正座の機会の減った現代人には強い味方になりそうだ。椅子の高さやサイズ感、それに細かく折りたためる収納あたりが、いい塩梅で、今までにはなかったものである。身体のサイズに対応したバリエーションや蝶番のデザイン性の検討など、さらに美しくなる可能性を秘めた傑作である。(秋元雄史)   日本の伝統文化と未来の伝統に繋がるアートワークから目が離せない。  
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