特定非営利活動法人 京都文化協会とキヤノンが共同で取り組んでいる「綴(つづり)プロジェクト」。その第11期作品として、英国大英博物館所蔵「秋冬花鳥図」(狩野派筆)の高精細複製品が奈良県桜井市の談山神社に奉納された。
「綴プロジェクト」は、オリジナル文化財の保存と高精細複製品の活用を目的として京都文化協会が主催し、キヤノンが共催して推進している社会貢献活動。キヤノンの入力・画像処理・出力に至る先進のデジタル技術と、京都伝統工芸の匠(たくみ)の技を融合。屏風や襖絵、絵巻物など古くから日本に伝わる貴重な文化財の高精細な複製品を制作して寄贈している。
今期の作品より、複製品の制作過程で使用するカメラやレンズなどの機材を刷新。これまで以上に高精細な複製品を実現している。「秋冬花鳥図」の高精細複製品を旧蔵元である談山神社に奉納することで、日本絵画の名品の“里帰り”が実現した。
第11期作品「秋冬花鳥図」は、江戸時代の狩野派の作と伝えられており、雁・鴨・白椿・千両など秋冬の景物が描かれた襖絵。オリジナルは、「大化の改新」の中心人物である藤原鎌足を御祭神とする奈良県の談山神社旧蔵という来歴が明らかな点や、桃山時代から江戸時代初期にかけての狩野派の特徴を顕著に伝える点で重要とされている。また、大英博物館が所蔵する日本美術品の中でも代表的な作品と位置づけられている。
本作品は、談山神社の重要文化財である神廟拝所(しんびょうはいしょ)に常設展示される予定。参拝者は随時、鑑賞できるようになっている(拝観料は別途必要)。また、「綴プロジェクト」第11期「秋冬花鳥図」の活動に関する記録映像も展示場所およびキヤノンのホームページで8月中旬から公開される予定だ。
奈良に訪れた際は日本の代表的な作品のひとつ「秋冬花鳥図」を鑑賞しよう。
■Information談山神社
住所:奈良県桜井市多武峰319
TEL:0744-49-0001
談山神社ホームページ
綴プロジェクトホームページ
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