りんごを再資源化した「りんご土」が完成

08.April.2021 | FOOD / SPOT

軽井沢星野エリアの日帰り温泉施設「星野温泉 トンボの湯」が、地元農家と協同し、りんご湯で使用したりんごを堆肥へと再資源化する取り組みを昨年より開始。この度、りんごを主原料とした堆肥「りんご土」が完成した。2021年3月19日(金)に、トンボの湯のスタッフが農家を訪ね、りんご畑の苗木にその土を還元した。4月26日(月)より近隣住民にもその一部が無料で配布される。

 

 

近年、国際社会では持続可能な開発目標(SDGs)が採択され、気候変動やエネルギーなど、さまざまな取り組みが行われており、そのなかのひとつ、目標12「つくる責任つかう責任」では、持続可能な消費と生産のパターンを確保することが目的とされている。長野県は全国2位の生産量を誇るりんご産地。りんごの生産工程においては、傷がついてしまい、百貨店やスーパーマーケットの店頭に並ばないものが多く存在する。トンボの湯では、これまでもこのようなりんごを活用して、りんご湯を開催してきた。トンボの湯が取り組むこの活動は、小さな一歩ではあるが、その目標に寄与するものと考える。

 

再資源化した「りんご土」を無料配布

りんご土の主な原料は、りんご湯で使用したりんごと星野エリア内の落ち葉の2つ。それらに培養土と水を加え、発酵させたため、植物に必要な養分を含みつつ、通気性のあるふかふかな土に仕上がった。培養土を加えているため、家庭園芸用の土としてそのまま使用できる状態になっている。

 

 

りんご土が完成するまで

昨年10月中旬に長野県小諸市御牧ヶ原にある「野元果樹園」にて、りんごの収穫と傷がついたりんごを選定する作業が行われた。その収穫したりんごを使用し、昨年10月23日~25日の3日間に、トンボの湯の男女の内湯にりんごを浮かべる「りんご湯」を開催した。

 

 

りんご湯が終了した後に、りんごの回収と水切り作業を行い、堆肥化が進むように、りんごをカットする作業を実施。また、星野エリアの敷地内に、コンポスト(堆肥をつくる容器)を設置した。また、堆肥は発酵により水分が抜けていくため、定期的に水分を足し空気を含ませるよう混ぜる作業が必要となるため、スタッフが月2回の頻度でこの作業を行い、堆肥管理を行った。

 

 

地元農家の協力

長野県小諸市にて、りんごやプルーンなどを栽培する果樹園を営む野元果樹園 代表・野元勝也。この土地の特徴である「高標高地」を活かしつつ、有機質肥料を使う土壌微生物を大切にした、人にも環境にも優しい長く続けられる農業を目指し「信州の環境にやさしい農産物認証」を取得し、持続可能な農業を実践している。地元小学校での体験授業など地域との連携した活動も積極的に取り組む。

 

 

SDGsへ貢献するトンボの湯の活動から目が離せない。

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    「かまくら露天風呂」が誕生

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    津軽の文化に触れる「津軽こぎん刺し」

    界 津軽では、美しいシンメトリーの模様が特徴的な伝統工芸品、「津軽こぎん刺し」のデザインを、客室や冬の時期の「津軽四季の水庭」など、館内各所に取り入れている。今回のリニューアルでは、かまくら露天風呂から望む水庭に、津軽こぎん刺しのデザインをあしらった行灯を設えられる。温もりあるデザインと柔らかい光をたずさえ、津軽文化が彩る景色を満喫できる。
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    紅ほっぺを楽しみ尽くすコンディメントが10種登場

    自分で摘んだお気に入りの紅ほっぺを楽しみ尽くせるよう、練乳やマスカルポーネ、ピスタチオなど10種のコンディメントを用意。例えば、まろやかな味わいの練乳と、香ばしいピスタチオを合わせると、紅ほっぺのみずみずしく、コクのある甘みがさらに引き立ちます。スタッフから教わる組合せを味わうのはもちろん、自分好みの味わい方を見つけるのもおすすめ。何通りもの組み合わせで、摘みたての紅ほっぺを存分に堪能できる。  

    イルミネーション輝くハウスを貸切りにして行う夜のいちご狩り

    夕食後、客室に用意されたナイトストロベリーツアーの招待状を持ち、ホテルを出発。イルミネーション輝くハウスに入ると、レッドカーペットが敷かれた、いちごのレーンが。ロゼシャンパンを片手にいちご狩りを楽しめるので、まるでパーティーに来たかのようなワクワクした気分を楽しめる。貸切りのハウスで心ゆくまでいちご狩りが堪能できる。  

    栽培環境にこだわって生産された紅ほっぺを堪能

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    「軽井沢星野エリア」にある屋外スケート場「ケラ池スケートリンク」では、天然氷エリアが結氷して2022年12月25日(日)に全面オープン予定。同リンクは、冬の寒さに加えて冷却装置の助けを借りる「人工エリア」と、寒さのみで凍らせる「天然氷エリア」によって構成されている。天然氷エリアは冷却装置を使わず、冬の寒さだけで池の水を凍らせているのが特徴で、12月25日頃になると、天然氷エリアが結氷し、約1,080平米ある池の全面が滑走可能になる予定という。天然氷のリンクは、今や希少な存在。古くからスケートが盛んだった軽井沢においても、2022年現在、天然氷のスケートができるのは同リンクのみという。透明度が高くツルツルとよく滑る天然氷エリアは、2月20日(月)頃まで滑ることができる。「森を感じるスケートリンク」をコンセプトとする同リンクでは、木々から舞い落ちて氷に閉じ込められた枯れ葉を探したり、冠雪した浅間山を眺めたりしながら、まるで氷上を散歩するかのようにスケートを楽しむことができる。今冬には、天然氷エリアに新たにチェアハンモックが登場。つい足元に目が行きがちなスケートの合間に、澄み切った冬の空をゆったり見上げる時間を提供する。ぜひ冬の軽井沢で、スケートでの「動(どう)」の時間と、チェアハンモックでの「静(せい)」の時間の両方を体験してみては。