京都国立近代美術館にて「発見された日本の風景 美しかりし明治への旅」展示中

14.September.2021 | SPOT

企画展「発見された日本の風景 美しかりし明治への旅」が2021年9月7日(火)から10月31日(日)までの期間限定で京都国立近代美術館にて展示中。

 

会場風景

会場風景

 

 

展覧会は、日本の近代の始まりの時代である明治という時代を、当時の油彩画・水彩画を通して、そしてそこに描かれた風景・風俗を通して旅してみようという内容になっている。ヒトやモノが国境を越えて流動した19世紀後半、日本も西洋諸国からさまざまな文物や人々を迎え入れ、一大変革を経験したが、そうした中で制作された絵画には、むしろ日本の風景や風俗が昔のままで、失われる前の姿で記録されてもいたと言っても過言ではない。西洋から日本へ来た画家たちが西洋とは異質な日本の様子や印象を絵にしたのに対し、日本人画家たちは西洋から画法とともに「眼」を学び、自己を再発見するように絵を描いたのだろう。

 

 

展覧会で展示されている作品は、長らく行方不明だった黒田清輝の油彩画や、新発見の田村宗立の巨大作品など、海外で発見されて日本人コレクターによって収集されたもので、これらの大部分は日本初公開。また、英国の報道画家チャールズ・ワーグマンやフランスの報道画家ジョルジュ・ビゴー、明治後期の日本に水彩画ブームを引き起こした英国の風景画家アルフレッド・パーソンズとアルフレッド・イースト、ジョン・ヴァーレー・ジュニアの3人など、明治の日本を訪れた外国人画家たちが描いた風景画や風俗画も多数公開されている。さらに、日本の花と庭園を愛した英国の水彩画家エラ・デュ・ケインなど、活力に富んだ女性画家たちの作品や、近年再評価されつつある吉田博や笠木治郎吉、渡辺豊洲、小山正太郎、五百城文哉など明治洋画家たちの水彩画、油彩画も多数展示しており見逃せない。

 

これらの作品を通して当時の内外の画家たちが発見した日本の姿を見ることは、現代の人々にとっても、失われた自己の再発見になることだろう。

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  • 日本人アーティスト・草間彌生の作品が「カタール・クリエイツ」の一環としてイスラム美術館で展示

    01.December.2022 | SPOT

    カタール博物館(Qatar Museums)は、カタールにおける多様な文化活動を監修、促進、奨励する、通年の文化活動プロジェクト「カタール・クリエイツ(Qatar Creates)」を展開しており、その一環としてドーハ及び国内の至る所に、国内外の著名なアーティストによる40以上のパブリックアート作品を展示している。

    この度、イスラム美術館(MIA)の敷地内に、日本人アーティスト草間彌生の象徴的なデザインによる大規模な屋外展示『My Soul Blooms Forever』が設置された。カタールで初めて公開される大型の作品が含まれており、色彩豊かで幻想的な植物や、象徴的な水玉模様のカボチャの立体造形などの壮大なインスタレーションを通して、アーティストの自然界に対する畏敬の念を表現している。この『My Soul Blooms Forever』は、カタールの「文化年(Years of Culture)」プログラムの10周年記念、また2012年の「カタール・日本文化年」のレガシーとして、202331日(水)までMIAパークにて展示されるのでぜひ足を運んでみてはいかが?

     

    Photo by Iwan Baan. Artwork © YAYOI KUSAMA. Courtesy David Zwirner, Ota Fine Arts, and Victoria Miro.

  • 東京・すみだ北斎美術館、「百人一首」に関する作品約105点を展観する『北斎かける百人一首』開催

    18.November.2022 | FASHION / SPOT

    すみだ北斎美術館(東京・墨田区)は、2022年12月15日(木)から2023年2月26日(日)まで、企画展『北斎かける百人一首』を開催する。

     

    葛飾北斎「百人一首うばがゑとき 僧正遍照」すみだ北斎美術館蔵(前期)

    葛飾北斎「百人一首乳母か絵説 在原業平」すみだ北斎美術館蔵(後期)

    葛飾北斎「五歌仙 月」すみだ北斎美術館蔵(作品を替えて通期展示)

     

    『百人一首』は、江戸時代中期頃までに一般教養として広く浸透し、次第に狂歌や見立ての形でも流通するようになったことで、より存在感を増していく。そのような中、誰もが知る『百人一首』の歌を絵にして内容を解説する趣旨により、北斎最後の大判錦絵シリーズ「百人一首乳母かゑとき(ひゃくにんいっしゅうばがえとき)」は企画され、27図が出版された。北斎は歌や歌人の一般的な伝承やイメージに独自の発想を盛り込み、北斎ならではの世界観を表現している。本展では「百人一首乳母かゑとき」シリーズから当館が所蔵する23図を展示するほか、江戸時代の『百人一首』事情なども紹介しながら、『百人一首』に関する作品約105点を幅広く展観。『百人一首』と北斎の力が掛け合わされた作品を堪能しよう。

  • 全世界850万人動員、展覧会「ゴッホ・アライブ」名古屋・神戸にて開催決定

    05.October.2022 | SPOT

    2022年冬、2023年春に日本初上陸となる、新感覚の没入型展覧会「ゴッホ・アライブ」の開催が名古屋・神戸にて決定した。

     

    本展は、真っ暗な広い展示室に設置された様々な大壁と床に大迫力の“ゴッホ”が投影される新感覚のゴッホ展。まるで自分が作品に溶け込んでいくかのような感覚を五感で体験することができる。

     

    ゴッホ・アライブは、最新技術のマルチチャンネル・モーショングラフィックスと映画館品質のサラウンド音響、そして高精細のプロジェクターを組み合わせている。

    世界を巡回し850万人以上を感動させた展覧会が、日本初開催。来場者をオランダ、パリ、アルル、サン=レミ、オーヴェール=シュル・オワーズを巡る旅に誘い、世界で最も有名な画家、フィンセント・ファン・ゴッホの生涯を称える。

     

    体を包み込むような迫力のクラシック音楽が流れる中、ゴッホ作品3000以上の画像が、壁や柱、床などありとあらゆる場所に最大40台のプロジェクターで映し出される圧巻の展示空間では、鑑賞順路はなく、新たな角度から作品の隅々に触れることができる。

    ゴッホの芸術、生涯、時代背景を新しい形で感じることができる、今までにない展覧会となっている。展示室はすべて撮影可能。

    自分だけのゴッホをカメラにおさめてみてはいかが?

  • 日本画家・上村松園などの珠玉の作品が奈良県・松伯美術館にて展示

    01.September.2022 | FASHION / SPOT

    近鉄グループの文化事業である「松伯美術館」では、2022年9月6日(火)から11月27日(日)までの期間限定で、展覧会「松伯美術館コレクション2022 本画と下絵から知る上村松園・松篁・淳之展」を開催する。本展覧会では、約2年ぶりの展示となる上村松園「花がたみ」「楊貴妃」をはじめとする当館所蔵の珠玉の作品の本画とともに、その下絵・縮図・素描があわせて展示される。

     

     

    上村松園「花がたみ」1915

    上村松園「花がたみ(下絵)」1915

    上村松園「楊貴妃」1922

    上村松園「鼓の音」1940)

    上村淳之「四季花鳥図」2010)

     

     


    当館では、松園・松篁の下絵・縮図・素描など貴重な資料が多数保管されている。松園は、縮図で学んだものが身について、構図を選び取り、着物の柄まで細心の注意を払ってした下絵を作っている。それらを、本画とともに鑑賞することで、そこに込められた強い思い、後ろに流れる遠大な時間を感じることができる。また、松篁・淳之が、写生によって対象への理解を深め、心の中にイメージを育み、そして、構図を試行錯誤して下絵を作り、一つの作品に結実させていくさまを垣間見ることができる。一幅の宇宙に、理想の世界を生み出そうとした三代の制作の過程を展観しよう。

  • サントリー美術館、京都・智積院の誰もが知る障壁画群を初めて寺外で公開

    31.August.2022 | FASHION / SPOT

    サントリー美術館は、2022年11月30日(水)から2023年1月22日(日)までの期間限定で「京都・智積院の名宝」を開催する。

     

    国宝 楓図 長谷川等伯 六面のうち四面 桃山時代 16世紀

    智積院蔵 【全期間展示】



    京都・東山に建つ智積院は、弘法大師空海(774〜835)から始まる真言宗智山派の総本山で、全国に末寺約3,000を擁する。高野山中興の祖といわれる興教大師覚鑁(かくばん)(1095〜1143)の法統を受け継ぎ、後に隆盛を極めた紀伊国根来寺(ねごろじ)山内で室町時代中期に創建された。

     

     

    弘法大師像 一幅

    室町時代 文安元年(1444)

    【展示期間:11/30~12/26】

    京都府指定有形文化財 興教大師像 一幅

    鎌倉時代 13世紀

    【展示期間:11/30~12/26】

    国宝 桜図 長谷川久蔵 五面のうち四面 桃山時代 16世紀

    【全期間展示】

     


    天正年間には豊臣秀吉政権の下で一旦衰退するが、その後、徳川家康の寄進を受け、江戸時代初期には現在の地に再興を遂げた。この地には元々、秀吉の夭折した息子・鶴松(つるまつ)(棄丸(すてまる))の菩提を弔うために建てられた祥雲寺があり、長谷川等伯(1539〜1610)と息子・久蔵(きゅうぞう)(1568〜93)が描いた名高い金碧障壁画群も、智積院による手厚い保護を受けて今日まで大切に守り伝えられてきた。
     

    国宝 金剛経(部分) 張即之 一帖

    南宋時代 宝祐元年(1253)

    【全期間展示(場面替あり)】

    重要文化財 孔雀明王像 一幅

    鎌倉時代 14世紀

    【展示期間:12/28~1/22】

    重要文化財 瀑布図(滝図) 一幅 宋時代 13世紀

    【展示期間:11/30~12/26】

    婦女喫茶図 堂本印象 四面 昭和33年(1958)

    【全期間展示】

    本展は、国宝「楓図」「桜図」など、誰もが知る障壁画群を初めて寺外で同時公開し、桃山時代の絢爛豪華な抒情美にふれる貴重な機会となる。また、国宝「金剛経」や重要文化財「孔雀明王像」の他、仏堂を荘厳(しょうごん)する仏教美術の貴重な優品や、近代京都画壇を代表する堂本印象(1891〜1975)による「婦女喫茶図」に至るまで、智積院が秘蔵する多彩な名宝が一堂に公開されるので、この機会にぜひ足を運んでみては?

  • 『キューヴル美術館』の期間限定ショップが池袋PARCOにてオープン

    16.August.2022 | FASHION / SPOT

    パルコは、2022年8月19日(金)より9月11日(日)までの期間限定で、池袋PARCO本館にて、『キューヴル美術館 ミュージアムショップ』を開催する。

     

    スキウサギのダンス

    リンゴを持つスキウサギ

    ピジャを食らうスキウサギヌス

    横たわる裸ネズミ

    カップの中のスキネズミ

    ネコノヒーの肖像

    悲熊の肖像

    記念グッズ

    キューヴル美術館
    スペシャルレイヤーアクリルスタンド

    スクエアクッション

    A5クリアファイル(8種) 

    カプセルトイ 缶バッジ(6種)

    缶バッジ ステンドグラス 

    ガラスヘアゴム(2種)

    キャンバスアート(4種) 

    ステッカーシート

    エコトートバッグ(3種)

    ブロックメモ

     

    ※デザインは変更となる場合がございます。
    ※価格はすべて税込です。
    ※グッズの仕様は予告なく変更となる場合がございます。
    ※一部グッズは、仕様上デザインを選べません。
    ※掲載グッズは一部です。
    ※数量限定につき、予告なく品切れとなる場合がございます。
    ※購入数には制限を設ける場合がございます。


    本展は、大人気漫画家キューライス氏の作品を美術館のコンセプトで構成した展覧会「キューヴル美術館」として全国のPARCOを巡回し、好評を得た会場内のミュージアムショップを池袋PARCOにて期間限定でオープンする。
    会場では展覧会場でも展示していた、キューライス氏本人が2021年のひと夏を使いきって描き上げた渾身の油絵作品の抽選販売や、展覧会記念グッズなども販売されるのでお楽しみに。

  • ユニクロが世界最高峰の美術館とコラボ 「ミュージアムズ・オブ・ザ・ワールドコレクション UT」

    20.June.2022 | FASHION

    ユニクロのグラフィックTシャツブランド「UT」は、ユニクロがパートナーシップを結ぶ世界最高峰の美術館、テート・モダン、ルーヴル美術館、ボストン美術館とのコラボレーション「ミュージアムズ・オブ・ザ・ワールドコレクション UT」を発売。アートの素晴らしさを世界中の人に伝えるという共通の夢を持ち、各美術館とともに活動を続けてきたユニクロだからこそ実現した、貴重なコレクションだ。

     

     

    世界の美術館を日常で楽めるコレクション

    本コレクションでは、世界中で愛される美術館がひとつのコレクションに集結。誰もが知る世界の美術館のアイコニックな外観をメインテーマとして表現した。ルーヴル美術館はピラミッドと美しく重なる様子を捉え、MoMAはそぎ落とされたシンプルなラインで表現。さらにグラフィックを掛け合わせ、袖にワンポイントを施し、ファッションアイテムとしても完成度の高い仕上がりになっている。

     

    ユニクロのアートへの取り組み

    ユニクロは、世界有数の美術館とパートナーシップを結んでいる。入館無料プログラム、コラボレーション商品の販売、各種イベントの開催などを通じて、より多くの人がアートに触れ、理解を深める機会を提供することを目指している。

    2013年5月~現在  ニューヨーク近代美術館(MoMA、米国ニューヨーク)
    2016年3月~現在  テート・モダン(英国ロンドン)
    2017年9月~現在  ボストン美術館(MFA、米国ボストン)
    2018年3月~現在  バルセロナ現代美術館(MACBA、スペイン バルセロナ)
    2021年2月~現在  ルーヴル美術館(フランス パリ)

     

    世界中で愛される美術館がひとつのコレクションに集結した、「UT」だからこそ実現した貴重なコレクションをお見逃しなく。

  • 上野・国立西洋美術館リニューアルオープン記念「自然と人のダイアローグ」を生解説

    16.June.2022 | SPOT

    約1年半の休館を経て2022年4月にリニューアルオープンした国立西洋美術館。再開後初の特別展には、初来日のゴッホ作品も登場。国立西洋美術館とドイツ・フォルクヴァング美術館のコレクションから、近代ヨーロッパの自然が描かれた絵画が集う。

     

    国立西洋美術館リニューアルオープン記念として、ドイツ・エッセンのフォルクヴァング美術館の協力を得て、自然と人の対話(ダイアローグ)から生まれた近代の芸術の展開をたどる展覧会を開催する。

    フォルクヴァング美術館と国立西洋美術館は、同時代を生きたカール・エルンスト・オストハウス(1874-1921)と松方幸次郎(1866-1950)の個人コレクションをもとに設立された美術館。

     

    本展では開館から現在にいたるまでの両館のコレクションから、印象派とポスト印象派を軸にドイツ・ロマン主義から20世紀絵画までの100点を超える絵画や素描、版画、写真を通じ、近代における自然に対する感性と芸術表現の展開を展観する。

    足元の草花から広大な宇宙まで、そして人間自身を内包する「自然」の無限の広がりから、2つの美術館のコレクションという枠で切り出したさまざまな風景の響き合いを楽しんで。

  • 「中村キース・ヘリング美術館開館15周年記念展:混沌と希望」開催

    14.May.2022 | FASHION / SPOT

    山梨県の中村キース・ヘリング美術館は、2022年5月14日(土)から2023年5月7日(日)までの期間中に「中村キース・ヘリング美術館開館15周年記念展:混沌と希望」を開催する。

     

    2007年4月、中村キース・ヘリング美術館はニューヨークを拠点に活躍したアーティスト、キース・ヘリングを紹介する世界で唯一の美術館として、八ヶ岳の麓に位置する小淵沢に開館した。コレクターであり館長を務める中村和男は、1987年にニューヨークで『スリー・リトグラフス(ピープル・ラダー)』に出会ったことを機にヘリング作品の蒐集を始めた。現在当館ではおよそ300点の作品のほか、記録写真や映像、生前に制作されたグッズなど500点以上の資料を収蔵している。本展では新たに収蔵する作品『無題』を中心に、コレクションの核となる約150点を展示。

     

    スリー・リトグラフス(ピープル・ラダー)、1985年

    イコンズ(ラディアント・ベイビー)、1990年

    無題、1984年

    無題、1988年

    無題(サブウェイ・ドローイング)、1981-83年

     

    本展では、開館初年度の展覧会「混沌から希望へ」を再考し、そのコンセプトを紐解く。1978年、ヒップホップ黎明期だったニューヨークに飛び込んだキース・ヘリングは、白人至上主義のアート界とマイノリティが集うアンダーグラウンドのパーティーが交差するこの街に衝撃を受けた。それから僅か5年でスターダムにのし上がり、世界を飛び回る最中に「エイズ」を発症。未知のウイルスとの戦いの末に31歳でこの世を去った。現在でも人々を魅了し続ける彼が遺した底抜けに明るいアートの裏には、混沌とする社会への訴えや内なる苦しみ、希望と自由への強い想いが描かれている。

     

    1980年代にヘリングが描いたアートには、2022年を生きる私たちが世界に向き合うためのヒントが隠されているだろう。
     

     

    All Keith Haring Artwork ©Keith Haring Foundation
    Courtesy of Nakamura Keith Haring Collection.

  • 野外美術館ランキング発表!1位は岐阜県白川村の「合掌造り民家園」

    06.May.2022 | SPOT

    みんなでつくる地域応援サイト「生活ガイド.com」が、みんなのランキング第32回「野外美術館ランキング」のトップ10を発表した。ランキングは、実際に体感したり触れたりすることができる「野外美術館」を生活ガイド.comが厳選し、その中から「気になる!体感してみたい」と思う「野外美術館」を生活ガイド.com会員に投票してもらい決定。

     

    野外美術館ランキングトップ10

     

     

    1位:岐阜県白川村「野外博物館 合掌造り民家園」

    受付棟入口(写真提供:白川郷 合掌造り民家園)

     

    今回1位に輝いたのは、岐阜県白川村にある「野外博物館 合掌造り民家園」。移築や離村を理由に合掌造りが失われていくことに危機感をもった白川村が、その文化保存のために開業した施設は、園内はひとつの村のようになっており、昔の文化や暮らしを追体験することができる。

     

    黄菖蒲と中野長次郎家

    水車小屋

     

     

    合掌造り民家園は離村などの止むを得ない事情で使われなくなった合掌造りを移築し保存・公開しており、往時の白川郷が体感できる特別な空間。岐阜県重要文化財指定建造物9棟を含む全25棟の建造物を保存公開しており、園内には神社やお寺の本堂、水車小屋等もあり、2棟の主屋は屋根裏まで見学ができる。

     

    白川村は岐阜県の北西部に位置し、急峻な山々に囲まれ、村の96%が山林、農耕地は0.4%という典型的な山村。豪雪地帯でもあり、冬には積雪が2m以上になることも!かつては秘境と言わたが、1995年には荻町地区が世界文化遺産に登録され、2008年に東海北陸自動車道が全線開通してからは交通の便も良くなり多くの観光客が訪れるようになった。白川村は、世界遺産地区はもちろん、アクティビティやキャンプ、温泉など他にもたくさんの魅力が詰まった観光地となっている。

     

    2位:愛知県 犬山市「野外民族博物館 リトルワールド」

    2位は世界各国の衣・食・住をはじめとした民族文化を紹介している「リトルワールド」。世界各地から集められた約6000点もの民族資料を展示した展示室や、23か国の家屋が立ち並ぶ野外展示場で構成されている。グルメ食べ歩きや民族衣装、エンタメなど世界の文化を五感で体験でき、1日世界旅行に出かけた気分を味わえる。

     

    第3位(同点):鹿児島県 湧水町「霧島アートの森」

    3位になった「霧島アートの森」は、霧島という雄大な景観の中、四季折々の変化を見せる野外展示空間をもつ美術館。造形作家がこの地を訪れ自然・歴史的・文化的な特徴を生かしながら構想した作品たちは、霧島地域の自然と調和した芸術性の高いものばかり。

     

    第3位(同点):東京都 小金井市「江戸東京たてもの園」

    同点で3位になった「江戸東京たてもの園」は、1993年に東京都江戸東京博物館の分館として開設された野外美術館。都内に存在した江戸時代前期から昭和中期までの現地保存が不可能な文化的価値の高い歴史的建造物を移築・復元・保存がされている。昔の商家などを通して下町の風情を楽しめるほか、様々な建築様式の建物が見られることも魅力。

     

    第5位:北海道 網走市 「博物館 網走監獄」

    5位は「網走監獄」。明治時代から実際に網走刑務所で使用されてきた建物を保存公開している野外歴史博物館で、敷地面積は東京ドーム約3.5個分の広さ。国の名勝に指定されている天都山の中腹にある網走国定公園の中にある。「五翼放射状平屋舎房」は刑務所施設としては日本最古で、木造行刑建築としては世界最古。

     

    暖かい日が多くなりお出かけ気分が高まる春。ランキングを参考に次の休日に行きたい”お出かけスポット”を探してみては。

  • ポーラ美術館史上最大の超大型展覧会!「モネからリヒターへ ― 新収蔵作品を中心に」開催

    16.March.2022 | FASHION / SPOT

    2002年9月6日に開館したポーラ美術館は、開館以来、ポーラ創業家二代目の鈴木常司が戦後約40年をかけて収集したコレクションを公開し、これを基盤としてさまざまな企画展を開催。そして、2012年の開館10周年を機に、森の遊歩道の整備と開放、野外彫刻の設置、現代美術ギャラリーの開設、体験型の展示の開催、ラーニング・プログラムの実施など、その活動を広げてきた。近年では従来のコレクションに加えて、20世紀から現代までの美術の展開を跡づけるために重要な作品の収集を行っている。本展覧会は、鈴木常司が収集したコレクションと、近年新収蔵した作品を合わせて紹介する初の機会となる。

     

    クロード・モネ《睡蓮》 1907年 油彩/カンヴァス 93.3 x 89.2 cm

     

    本展を企画するにあたり、主要なテーマを「光」とした。クロード・モネをはじめとする印象派の画家たちは光の表現を追究しているが、ゲルハルト・リヒターやケリス・ウィン・エヴァンスなどの現代の作家たちの作品にも、光への強い関心をうかがうことができる。本展覧会では、ポーラ美術館のコレクションの「現在(いま)」を紹介するとともに、美術館の未来とコレクションの可能性を探っていく。

     

    従来のコレクションを拡充し、近代と現代をつなぐ新収蔵作品を一挙初公開

    ロベール・ドローネー《 傘をさす女性、またはパリジェンヌ 》 1913 年 油彩/カンヴァス 123.5 × 90.3 cm

     

    鈴木常司のコレクションは西洋・日本とも19-20世紀の近代絵画が中心となっているが、新収蔵作品はこれを拡充するものと、従来のコレクションにない、近代と現代をつなぐ戦後の日本や欧米の絵画、そして同時代の作家たちの作品であり、そのほとんどが初公開となる。

    ポーラ美術館全館と森の遊歩道を会場とした、館史上最大の超大型企画

    フェルナン・レジェ《鏡を持つ女性》 1920年 油彩/カンヴァス 55.6 x 38.7 cm

    ヴィルヘルム・ハマスホイ《陽光の中で読書する女性、ストランゲーゼ30番地》1899年 油彩/カンヴァス 46.2×51.0 cm

     

     

    本展覧会では、従来のコレクションと新収蔵のコレクションをできるだけ多く展示するため、館内の5つの展示室、2017年に新設された現代美術を展示するアトリウム ギャラリー、ロビー空間、森の遊歩道にいたるまで会場とする。ポーラ美術館開館以来、最大規模となる超大型企画だ。



    印象派から現代へ―。「光」にまつわる作品がラインナップ

    ゲルハルト・リヒター《抽象絵画(649-2)》 1987年 油彩/カンヴァス 200.7 × 200.8 cm © Gerhard Richter 2021(20102021)

     

    「箱根の自然と美術の共生」を設立のコンセプトとするポーラ美術館にとって、「光」は建築や照明デザイン、そしてコレクションの重要なテーマ。移ろう光を絵画に描き留めようとしたモネやルノワールら19世紀の印象派の画家たちの作品から、シャイン(光=仮象)を表現し続けるゲルハルト・リヒター、光の色そのものを写し撮る作品を展開する杉本博司、ネオン管を用いたケリス・ウィン・エヴァンスの作品まで、印象派から現代までの「光」にまつわる作品を数多く紹介する。

  • 近代美術の巨匠たちの作品を日常に 「MoMA アート・アイコンズ UT」発売

    09.March.2022 | FASHION / SPOT

    ユニクロのグラフィックTシャツブランド「UT」は、パートナーシップ10年目を迎えるニューヨーク近代美術館(MoMA)とのコラボレーション「MoMA アート・アイコンズ UT」を2022年2月7日(月)より発売する。多くの人にアートに触れる機会そして美術館に訪れるきっかけを提供したいと考えるユニクロとMoMAは、取り組みの一環として「Art For All」をコンセプトに、世界中の人々へアート作品をより身近に感じられるコレクションを届けていく。

     

    コラボレーションは、MoMAに収蔵されている近代美術の巨匠たちの作品にフォーカスした。ダイナミックな色使いを忠実に再現したゴッホの代表作『星月夜』(1889)や、柔らかな色彩の世界が魅力のモネの代表作『睡蓮』(1914-26)など世界中の人々に幅広く知られている象徴的な作品を選定。商品には、パートナーシップの証としてMoMAのロゴが入ったラベルをあしらった。

     

    本コレクションをきっかけに、アート作品のある日常を楽しんでみては。

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