水曜日のカンパネラの、アレコレ。今さらだけど、もっと知りたい…!

06.May.2016 | MUSIC

「シャクシャイン」「星一徹」「千利休」…一見すると無作為にも見えるこれらのワード。実は全てあるアーティストの曲名なのです。そのアーティストの名前は、水曜日のカンパネラ。2012年に結成された音楽ユニットです。一度耳に、あるいは目にしたら忘れられない、強烈なインパクトを放つ作品を世に送り続ける彼女らは、一体何者なのでしょう。

とにかく曲を聴いてみて!
アーティスト写真には女性一人しか写っていないため誤解されがちですが、水曜日のカンパネラは3人組のユニットです。メンバー構成は、主演・歌唱担当のコムアイ、作曲・編曲担当のケンモチヒデフミ、それ以外担当のDir.F(一般的なところでいうマネージャー兼ディレクター)という少々変わった組み合わせ。

最も、変わっているのはそれだけではありません。

肝心なのはなんといっても楽曲。それが最大の魅力であり、同時に他のユニットと比べて異質と言われるポイントなのです。Youtubeに上がっている公式PVの中で最も再生数の多い「桃太郎」という曲を試しに視聴してみて下さい。おそらく衝撃のあまり、言葉を失ってしまうのではないでしょうか。

かの有名な童話「桃太郎」のストーリーをそのままなぞった歌詞なのかと思いきや、夏休みの間ゲームに明け暮れる少年がいきなり登場。ペット扱いとなっている犬・サル・キジ、かつての友人として登場する他の日本昔話のキャラクターなど、独自の展開を見せながら歌詞は進行していきます。そして、ここ一番という所で打ち込まれる「きびだーん きびきびだーん」というフレーズ。

ある人は、これは歌ではないと言い、ある人は、ヒップホップの究極の形と言います。一見すると意味不明な歌詞に、それに釣り合わないくらい緻密に計算されたバックトラック、その上にガールズラップと一言で形容するのは憚られるコムアイの歌唱が乗っかることで、不思議と頭から離れない摩訶不思議な楽曲となってリスナーの心を鷲掴みにしているのです。

摩訶不思議なMVの世界
彼女たちの評価の高さは、楽曲のみでなくそのMVにも及びます。先述した「桃太郎」のMVは全編にわたりシュールなアニメーションで構成されていましたが、その他の実写MVも、「桃太郎」に負けないくらい異彩を放っているのです。

例えば、2015年に発売されたアルバム「ジパング」収録の「小野妹子」という作品は、タイトル通り遣隋使:小野妹子役に扮した人気俳優の山田孝之がコムアイとともに草原を舞い踊るシーンが続くのですが、360°撮影可能なカメラも併用することで、地上から天空へとめまぐるしく切り替わっていく、中国四千年の歴史を感じさせる広がりのある映像展開になっています。

 

また、同アルバムに収録されている「ラー」 は古代文明の王妃のような存在に扮したコムアイを軸に展開される一大スペクタクル。CGをふんだんに利用し、感動巨編のようなエンディングまで付いているこの作品は、実はカップヌードルで有名日清食品の商品「カレーメシ」とのタイアップから生まれたというのですから驚きです。

 

ただでさえ不可思議な楽曲世界が、確かな技術に支えられた映像作品としてさらなる広がりを見せている。その事がクリエイターからの人気へと繋がっているのです。

Mステから海外公演まで 広がる水カンワールド
ここまでグループの魅力について書き連ねてきましたが、その独創的な作品群が各所で話題を呼び、その異端児的な作風とは裏腹に、結成以降驚くほどの速さでメジャーなフィールドへと活躍の場を広げていっています。まず2015年4月、ヤフーのネットオークション『ヤフオク!』のCMに起用されます。

 

その年の夏には日本最大級の音楽フェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」「SUMMER SONIC」に立て続けに参加。さらに2016年2月にはミュージックステーションに初登場。お茶の間の話題をさらっていきました。

そして3月15日、毎年テキサス州で行われている、世界最大級の音楽・映画・ITの祭典「SXSW2016」にてついに初のアメリカ公演を実施しました。ライブの冒頭にステージ後方から神輿に乗って登場したり、巨大バルーンの中に入り観客の上をさまよいながら歌ったりと、人々を熱狂させるパフォーマンスは健在。さらに6月に発表するアルバムでワーナーミュージックよりメジャーデビューするというビッグニュースまで飛び出すなど、大きな爪痕を残した海外公演となりました。

さらに、7/22(金)~7/24(日)にサンフランシスコで開催される「J-POP SUMMIT」にも出演が決定しており、この夏も大忙しの水曜日のカンパネラ。音楽やファッションなど、日本の最新トレンドを紹介する当イベントは、毎年大盛況のようですが、彼女たちの登場でさらに盛り上がることは間違いありません。まだ詳細は発表されていないので、情報は随時チェックです。

元々この水曜日のカンパネラというプロジェクトは女性3人組で売りだすことを想定していました。しかしいつのまにか残っているのはコムアイだけになってしまったそうです。「普通に社会人になると思っていた」語るコムアイですが、フロントメンバーが一人となってしまった時点で、彼女が怖気付いて「やめます」と言っていたら、この話は立ち消えになってしまうところでした。そういった意味で、コムアイとケンモチヒデフミを引き合わせたDir.Fの功績は計り知れません。

 

2016年、さらなる勢いを増す彼女達だからこそ生み出されていく作品から、これからも目が離せません!

水曜日のカンパネラ http://www.wed-camp.com/

 

ライター:囲(SHUTTER)

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