世界規模でも注目度上昇中。大森靖子が目指す新たなアーティスト像とは?

24.October.2016 | FEATURES / MUSIC

弾き語りを基本スタイルにしながら、ジャンルにとらわれないアグレッシヴなライヴ表現や、女の子の本音を時としてエグいぐらい見せつけるミュージックビデオなどで、今、日本で最もリアルな女性シンガーソングライターと言える大森靖子。「FUJIROCK FESTIVAL」から「Tokyo Idol Fes.」まで出演を果たす稀有なアーティストであり、米メディアVICEの『noisey』で取材を受けていたりと世界規模でもにわかに注目を集めてきている彼女。

この度「ワンダーロマンス三連福」と題して、8月から3ヶ月連続のシングルリリース中だ。第一弾は自身が主役のジュレ役の声優も務めるWEBアニメ『逃猫ジュレ』のテーマソング「ピンクメトセラ」と「グッと<るSUMMER」の両A面。特に「ピンクメトセラ」には最新アルバム『TOKYO BLACK HOLE』にも参加し、また大森とは吉川友の「歯を食いしばれっ!」で共作しているサクライケンタをプロデュースに迎え、キャッチーなガールズポップという新機軸を聴かせているのも新鮮。しかしそこは”ブクガ”ことMaison book girlで、アイドルグループに変拍子などのアレンジを持ち込んだサクライケンタ。大森靖子とのケミストリーにも注目したいところ。

今回はこの第一弾シングルのリリース時期となった8月に彼女に直撃。当シングルを通して、“今、大森靖子が目指す新たなアーティスト像”を聞き出してみた。

 

 

—まず3ヶ月連続でシングルをリリースする理由から聞かせてください。

 

「ワンダーロマンス三連福」って銘打ってるんですが、競馬に三連複ってあるじゃないですか?あれの”複”って字を変えて。当たるかどうか分からなけれど、当たると”福”みたいなところで”ワンダーロマンス”ってつけてるんですね。3ヶ月連続なのは三連複から来ていて。今、私が知り合ってる人が音楽を通じて会った人しかいなくて、音楽を通じていろんな関係を築いていけるっていうのが、すごいことだなと思ってるんですね。

 

——今回の連続リリースにはテーマがあるのでしょうか?

 

今言ったように音楽を通じていろんな関係を築いていけているし、今後もひらめきを感じた人たちと仕事をしていきたくて。アレンジを他の人にお願いして、それによって自分の曲が変わったことや、その人の良さだったりをもっとみんなにも知ってもらいたい。「この人と仕事をしました」っていうのも言っていきたいし、そういうところを毎回ちゃんと楽しんでいきたいなっていうのがあるので、色んな人と関わって、作品をいっぱい作って行ってみようっていう3ヶ月です。

 

——「ピンクメトセラ」のアレンジは最初からサクライケンタさんにお願いしようと考えていたのですか?

 

はい。今回の『逃猫ジュレ』のお話をいただいてt.o.Lさんに最初にお会いした時にちょうどhideさんの「JUNK STORY」っていうドキュメンタリーのDVDを私が見ていて、そのアニメーションもt.o.Lさんがやっていたんですね。そのドキュメンタリーの内容が、hideさんはずっと若い新しい才能をマッシュアップし続けてきたっていうことを言ってる内容だったので、今生きてたら「絶対サクライケンタ聴いてるでしょう」って勝手に思っちゃったというか(笑)。私の中でそういうつながりもあったんですよ。

 

——今回は『逃猫ジュレ』のジュレ役も演じられますが、テーマソングもアニメありきで?

 

前作のt.o.Lの『TAMALA2010 a punk cat in space』も好きなんです。すごく口の悪い猫で(笑)。だから自分からやりたいとお願いをしまして。それからは、t.o.L.さんの脚本を読みこんで、アニメの世界観を自分のなかに昇華して作詞にとりかかっていきました。

 

—アレンジに関してサクライさんには何かオーダーは出したんですか?

 

絵的に『まどマギ』のアニメーターの方がやってる異世界に行くとバーっと現れるお化けみたいのあるじゃないですか?あれのイメージがジュレの脚本にあったんですよ。なんか不思議なよくわからない化け物がバーっていて、可愛くて毒々しくて楽しくて、でも怖くて。そこで何かが削られて何かを忘れてて、戦わなければならないという。でも戦うことが逃げることで、この世界から出なきゃというイメージでしたね。

 

—そのイメージはすぐ共有できましたか?

 

その写真とかは沢山送って、サクライさん『まどマギ』好きだったから。「ああ、分かる分かる」みたいな感じでした。あとは何曲か「こういう曲の世界観があります」みたいな(笑)、参考曲みたいのを送ったり。それとAメロとかBメロとかはおとぎ話というか寓話だから、これは構造としてBUMP OF CHICKEN(※注)だと思って(笑)。

 

※東京ドーム公演を成功させるなど、日本のロックシーンを牽引する存在。

 

—日本人リスナーにとっては一つの王道ですもんね、BUMP OF CHICKENの展開は。

 

結構、BUMPのあのノリを出せるように作ってたんですよ。そしたらサクライさんから「サビはBUMPじゃなくて、もうちょっと大森さんっぽい方がいいんじゃないですか?」って返ってきて(笑)。そういうやり取りはありました。

 

—サクライさんのアレンジならでは展開も転調もいっぱいあって、変拍子なども特徴的な曲になりましたね。

 

そうですね。割と私とサクライさんがやってる曲は、「めっちゃ大森靖子なのに、めっちゃサクライケンタ」って毎回言っていただけて(笑)、ちょっと聴いただけで分かる曲になってるっていうか。

 

—ああ、吉川友さんの「歯を食いしばれっっ!」とか。

 

吉川友ちゃんのも「大森靖子の曲だと思ったらやっぱり大森靖子だった」とか、「でもサクライケンタの音がする」とか、そういうのがパッと聴いて「この人の音」ってわかるのってすごくて。で、自分は曲は作りますけどアレンジは人にやってもらってるから、「自分の音」はないと思ってたんですよ。そんなのあるわけないじゃんとか、自分の作風とかないと思ってたんですよ。でも意外にあるんだなというか。メロディも「いいメロディ」ってことに固執してはいるけど、それ以外はあんまりこだわりがなかったので、「これが自分」っていうのは分かられないだろうなと思ってたんですけど、意外と分かるみたいで。なんかそれが嬉しかったりしましたね(笑)。

 

—いや、十分、大森さんの作風はあると思います。アレンジャーさんとのさんとの制作陣としてのブランド化もそうでしょうし、大森さんのイメージが更新されるし、もっと大きなフィールドに広がりそうな予感もあります。

 

あ、そうですか?ありがとうございます(笑)。

 

———

 

現在ツアーもはじまっており、10月26日(水)には「ワンダーロマンス三連福」の第二弾として、小室哲哉が作曲を担当した「POSITIVE STRESS」が発売された大森靖子。ロックシーン、アイドルシーン双方から注目を集める彼女はまさに今の日本を体現する存在。海外でのライブやツアーにも期待が高まるばかりだ。

 

 

EVENT INFORMATION
大森靖子2016年全国ツアー『TOKYO BLACK HOLE TOUR』

10月22日(土) OKAYAMA● CRAZYMAMA KINGDOM<バンド>
10月23日(日) FUKUOKA● BEAT STATION<バンド>
10月29日(土) SAPPORO● PENNEY LANE24<バンド>

11月4日(金) HIROSHIMA● LIVE JUKE<弾語り>SOLD OUT!

11月10日(木) OSAKA● BIGCA<バンド>

11月11日(金) MATSUYAMA●サロンキティ<バンド>
11月18日(金) TOKYO● ZEPP TOKYO<バンド>
詳細はこちら
http://oomoriseiko.info/

RELEASE INFORMATION

大森靖子『POSITIVE STRESS』

2016年10月26日(水)発売

【CD ONLY】¥1,000(税抜)AVCD-83692

【CD+DVD】¥2,500(税抜)AVCD-83691/B

【CD+DVD(ファンクラブ限定盤)】¥3,500(税抜)AVC1-83693/B
詳細はこちら
http://oomoriseiko.info/

 

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  • 【インタビュー】大注目のヴォーカリスト「超学生」、待望のメジャー1stアルバム「超」リリース

    27.February.2023 | MUSIC

    ベネチアンマスクをつけたミステリアスな雰囲気と特徴的な“ガナリヴォイス”のギャップにハマると注目のヴォーカリスト、超学生。今年1月の配信シングルリリースに続き、2月15日(水)には待望の1stアルバム「超」をリリース。3月には自身初となるワンマンライブを日本青年館ホールで実施予定と勢いにのる彼に、今の心境を伺った。

     

     

    1stアルバム「超」のテーマは「多様性」

     

    「多様性には「お互いの要素を認め合おう」という意味がありますが、今回は特に(今までのルールや約束に縛られずに)「こういうことしてもいいよね」という意味合いも込めてテーマづけしました」

     

    「メジャー初アルバムということで、やっぱりある程度の「約束事」ってあると思うんです。でも今回は、いったんそういうものを無視して作ってみました。聞いていただけると、すごくカラフルな楽曲たちだなと思ってもらえるんじゃないかな。作詞作曲にも幅広い方々に参加してもらいました。例えば、インゲルという曲ではバーグハンバーグバーグの品田遊さんに作詞していただいたり、ボカロPのすりぃさんや、ピノキオピーさんとのコラボ曲も収録しています。携わっていただいた方の「多様性」にもぜひ注目して欲しいです」

     

    「インゲル」Music Video

     

    初ワンマン「入学説明会」に向けて

     

    −ライブタイトルとしては独特なネーミングですが、どのような思いが?

     

    「メジャーとしてもワンマンとしても初めてのライブになるので、ある意味“自己紹介”というような意味を込めて『入学説明会』というタイトルを付けました。ライブとしてはなかなか珍しいタイトルですよね(笑)。「超学生」とはこういうものです、というのを感じていただけるライブにできたらと思います。でも、詳しい中身はまだ秘密です!」

     

    ファンのコメントから生まれたボーカルスタイル

     

    −超学生さんといえば、特徴的な“ガナリヴォイス”が人気です。そのボーカルスタイルが生まれたきっかけは?

     

    「ファンの人からもらったコメントを反映していったら今のスタイルにたどり着きました。ダーリンという曲あたりから、より積極的にYouTubeを投稿するようになったのですが、コメントでファンの方が感想をくれるんです。例えば何分何秒のここの歌い方が好き!というように。そうか、ここの歌い方が好きな人が多いのか、と感想やリクエストを反映させていった結果、今のスタイルにたどり着きました。ある意味、ファンの方が作ってくれたボーカルスタイルでもありますね」

     

    −海外ファンからのコメントも多いですが、人気の秘訣はどこにあると思いますか?

     

    「それは僕も知りたいです!(笑)ぜひ教えて欲しい!自分で感じるのは、僕のちょっとざらっとした低い声の男性っぽい歌い方なのかなと思ってます。あとは、僕が楽曲によって衣装やメイクを考えるのが好きなので、そういった世界観が好きと言ってくれるコメントも多いですね。

     

    「世界のいろいろなスタイルに挑戦してみたい」

    今後は世界のいろいろなスタイルにも挑戦してみたいです。チャイニーズスタイルやアラビックなテイストとか。色々な国や文化の世界観にも挑戦したい!コメントをくれる海外の皆さんのアイデアも取り入れていけたらなと思ってます。なので、逆にぜひ本場を教えて欲しいです!何語でもいいので、遠慮なくコメントでリクエストを送ってくれると嬉しいです」

  • 音楽で人の心に寄り添うZ世代の新星シンガーASA Wuの魅力に迫る

    12.April.2022 | FEATURES / MUSIC

    新星のごとく現れた台湾と日本にルーツを持つZ世代トリリンガルシンガー ASA Wu。キュートなベビーフェイスからは想像もつかないほど力強くパワフルな歌声は人々の心を魅了し、音楽業界のみならず様々な分野のクリエイターからの注目を集めている。2021年4月にデビュー曲「Bloomer」を発表以降、1st EP『omen』やその中の収録曲の1つであるセクシーなエレクトロニック・ダンス・ボム「MO-MO」のミュージックビデオをリリースするなどその勢いはとどまることを知らない。

    そんな、ASA Wuの待望の新曲「Uncolor」が2022年4月8日(金)にリリースされ、オリジナルアニメーションを軸に ファッション・アート・ミュージックの各分野で才能を発揮するアーティストが集結するクリエイティブプロジェクト『Artiswitch(アーティスウィッチ)』の 一環として制作されるミュージックビデオシリーズにも採用され話題を呼んでいる。

     

    今回は、未だベールに包まれたASA Wuの魅力を紐解くべくMOSHI MOSHI NIPPONがインタビューを行い、彼女の素顔に迫る。

     

    音楽を目指したきっかけ

    「小さい頃からずっと歌って、お家で歌ってショーとか自分でひらいてたりして。夜ご飯食べる時に、「今日のディナーショー!」とか言って、パパとかママに観てもらったりして。台湾では寝る前に、おばあちゃんにも一緒に聴いてもらっていました。それに、小さい頃は褒められてもあんまり喜ばない子供だった。家事とか手伝えば、褒めてもらえるから頑張って家事を手伝う子もいると思うけど、それよりも、ASAはみんなが自分の歌を聴いて喜んでくれる姿をみるのが1番嬉しかった。」

     

    ―ASA WU

     

     

    ASA Wuが音楽の世界を目指したきっかけは幼少期に遡る。自分の歌声を楽しんでくれる家族の姿はまだ幼かった彼女の心を震わせ、歌手を夢見た小さい彼女の背中を押した。今でも変わらず家族の存在は彼女のモチベーションになっているとか。また、彼女の話し方にはまるで歌っているかのような暖かい印象があり、彼女にとって歌うことは天性の才能といっても過言ではない。

     

    音楽とASA Wu

    「ベタかもしれないけれど、自分にとって音楽を表すなら「NO MUSIC. NO LIFE」。例えば、悲しいことがあった時、ストレスがあった時に、どうするの?って。人それぞれリフレッシュの方法があると思うけど、色んなものがあるなかで、その方法が私にとっては音楽だった。音楽は1番簡単に、気分を変えられるし、自分をポジティブな気分にしてくれたり、聴くことでやる気が出るかもしれないし、聴くってすごい簡単なことだけど、大きな行動に繋がると思う。だから、そういう音楽を、自分が歌って音楽で届けられるようになりたい。」

     

    ―ASA WU

     

     

    彼女にとって音楽は人生そのものだろう。人生の中で遭遇するネガティブな感情やストレスなど様々な葛藤と向き合い乗り越える時、また、心が晴れるような瞬間も音楽は彼女と常に寄り添う。歌詞を書く際は、自分の頭の中でイメージしたストーリーに登場する主人公の感情や、日々ノートに書き綴っている人生の気づきからインスピレーションを得たりと、エモーショナルなアプローチをとることが多いという。人々がまだ知らない、感じたことがない気持ちを自身の歌を通して共有したいという思いが込められており、それはまた、音楽に支えられてきた彼女自身のように、自分の歌で人々の心に寄り添いたいという彼女の信念からきている。

     

    「Uncolor」MV

     

    新曲「Uncolor」について

    新曲「Uncolor」の作詞制作プロセスでは、先に出来上がっていたストーリーとビートからイメージを膨らませ「暗闇と光」が共存する世界観を歌詞で表現した。彼女が歌詞の中で特に好きなラインは歌い出しの「どんなColorにも 見えない Night Sky」や「Feeling Sad さみしい色の空 君がいた」だという。その理由について彼女は、「空って、夜の空は黒といえば黒かもしれないけれど、自分の心の具合によっては、どんな色にも見えるかなと思って、そういう言葉を並べました。そして、歌詞の中の「My friends」は地球のみんなに届くように、「みんな友達だよ」という思いをこめて書きました」と語った。レコーディングの際は、歌声でどのように人々にこの想いを届けられるかを意識して、歌声で色付けるように部屋を暗くして挑んだとのこと。

     

    ファッション・アート・ミュージック各分野のアーティストが集結するプロジェクト『Artiswitch』では、「Uncolor」と共に大人気イラストレーターのNANCYSNAKEとコラボレーションを発表しメロディーとビジュアルでストーリーの世界観を表現した。

     

    ASA Wuにとってコラボレーションとは、アーティスト個々のそれぞれのカラーが重なり合って新しい色に出会うことができる発見のようだという。また、それは新しい自分との出会いともいえるだろう。変幻自在に音色を奏でるこれからの彼女の新しい色にも期待が高まる。

     

    彼女は自分の音楽を聞いてくれる人に対して「自分が音楽で伝えたいこともそうだし、歌詞を書いてくれる人がいたら、その人が世界に伝えたいことも自分の声で伝えられたらいいなって。聴いてくれてる方からのメッセージからも、「この人はこういうこと考えてるんだ」っていうのを吸収して、そういうのも共感を得られると思うから、そういうのを自分の声で歌って、「ASAちゃんがこういうことを歌ってくれて良かった」って思ってもらえるような音楽を広めていきたい。ASA Wuの曲を聞いていてよかった、応援してきて良かった、と思ってもらえるようなアーティストに絶対なるので、みんな楽しみにいっぱい応援してね!」と満面の笑顔で語った。ひとの心に音楽で寄り添うASA Wuは、これからも唯一無二の音色で人の心に光を紡いでくれるだろう。そんな彼女のメッセージ性溢れる新曲「Uncolor」を聞きながらそっと一息、深呼吸してみては?

     

     

     

    TEXT:Natalie(MOSHI MOSHI NIPPON)

     

     

     

    ASA Wu

    Instagram:https://www.instagram.com/asawurarara/

    YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCodMTlxqMqMr4_EGGY3ilYw

  • 「NiziU」誕生までの軌跡を追うメンバーインタビュー Hulu独占配信

    28.July.2020 | MUSIC

    ソニーミュージックとJYPエンターテインメントの合同オーディション・プロジェクト「Nizi Project」から生まれた9人組グローバル・ガールズグループ 「NiziU(ニジュー)」。国内音楽配信サイトで86冠、全世界の音楽配信サイトでは109冠、NiziU初のMusic Videoが、公開開始後16日間で驚愕の5,000万回再生突破など数々の快挙を達成。そして、「Make you happy」のMusic Videoで披露した “縄跳びダンス” がいよいよ社会現象になっている。

    この話題沸騰の「NiziU」が誕生するまでの軌跡を本人のロングインタビューで振り返る「NiziU 9 Nizi Stories」を2020年7月30日(木)からHuluで独占配信。地域オーディション、東京合宿、韓国合宿の様子など、一人ずつがそれぞれ感じた想いを語りながら「Nizi Project」を振り返る。ガールズグループを目指すきっかけとは?何に歓び、何に苦労したのか?今の心境は?他のメンバーから見てのイメージは? J.Y. Park氏はどんな印象?これからどんなアーティストになりたいか?各話主役9人のデビューメンバーと一緒に、「Nizi Project」の1年を振り返ろう!

     

    ©Sony Music Entertainment (Japan) Inc./JYP Entertainment.

  • 大森靖子 アニメ「ブラッククローバー」OPテーマ「JUSTadICE」配信決定

    04.April.2019 | ANIME&GAME / MUSIC

    今年メジャーデビュー5周年を迎え、5周年記念企画「超歌手5周年ハンドメイドミラクル5!」と掲げ、5つの企画を繰り広げていくことを発表した大森靖子。第一弾に3月13日(水)にニューシングル「絶対彼女 feat. 道重さゆみ」のリリース。第2弾として6月からキャリア初の47都道府県ツアー「超歌手大森靖子2019 47都道府県TOUR”ハンドメイドシンガイア”」を開催することを発表。

    そして今回、大森靖子がテレビ東京系にて大人気放送中のテレビアニメ「ブラッククローバー」の新OPテーマ「JUSTadICE」を書き下ろしたと発表された。4月2日(火)から楽曲がオンエアされ、各所で高い評価を得ている。そんな中「JUSTadICE」が4月5日(金)に配信されることが決定。

     

    大森靖子「JUSTadICE」(Anime Version) [テレビアニメ「ブラッククローバー」第7クールオープニングテーマ]

    また、YouTube大森靖子オフィシャルチャンネルに新OP映像を使用した歌詞入りの映像が公開された。

     

    新曲「JUSTadICE」は大森靖子が作詞・作曲し、アルバム「クソカワPARTY」で編曲を多数担当した新世代のサウンドプロデューサーANCHOR(ZiNG)が担当した。大森靖子特有の言葉遊びとも言える歌詞の響きに合わせ、ギターロックを主軸としサウンドメイクされた1曲は一聴すれば耳に残るようなリフが特徴の楽曲に仕上がっている。歌詞を読むと週刊少年ジャンプで大人気連載中の原作漫画を読み込んで主人公の気持ちを投影していると感じられる。大森靖子ファンのみならず「ブラッククローバー」ファンも必聴の1曲となっている。

    配信用ジャケットは大森靖子と親交が深く、過去にもジャケット背景画等を担当した青柳カヲルが描き下ろしている。

    一つ一つの奇跡を丁寧に手作りで作っていくこのメジャーデビュー5周年の彼女の活動に期待だ。

  • 台湾で初ライブを実施したsora tob sakanaに台湾モデルの紀ト心(Kimi)がインタビュー!

    06.September.2017 | FEATURES / MUSIC

    8月10日〜14日まで台北市で開催されていたイベント「台湾漫画博覧会」。ステージでは日本のアーティストがステージを盛り上げており、今回MOSHI MOSHI NIPPONでは、初めて台湾でライブをしたというsora tob sakanaにインタビューを実施しました。

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    レポーターを務めたのは台湾の人気モデル紀ト心(Kimi)ちゃん。

    紀ト心(Kimi)ちゃんが気になっているあんなこと、こんなことをsora tob sakanaのメンバーに質問します!

     

     

    紀ト心:はじめまして、私は台湾でモデル・タレントをしている紀ト心です。今回はみなさんと音楽やファッションについてお話しできることを楽しみにしています。私のことはキミちゃんって呼んで下さい。それではまずみなさんの自己紹介をお願いします。

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    神﨑:神崎風花、15歳です。

    山崎:山崎愛(まな)、13歳です

    寺口:寺口夏花、16歳です

    風間:風間玲マライカ、16歳です。

     

    紀ト心:ありがとうございます、みなさんとっても若いですね!それではよろしくおねがいします。

     

    紀ト心:sora tob sakanaのみなさんは、台湾に来るのは初めてですか?

    全員:はい!

     

    紀ト心:台湾のライブはどうでしたか?日本と何か違うところはありましたか?

    寺口:日本とはすごく違った環境だったのですが、みなさん楽しんでくださっているのが伝わってきました。

    紀ト心:衣装はとてもかわいいですね。何かテーマがありますか?

    山崎:なんだっけ?

    神﨑:んーテーマ・・・?

    風間:この髪飾りにテーマがあったような・・・

    寺口:あ!この髪飾りがアワビです。

     

    紀ト心:髪飾りだけでなく、フリルのような飾りも海っぽい気がします。

    山崎:たしかに!いつも白をベースにしている衣装が多いんです。

    風間:透明感のある感じです

     

    紀ト心:そうなんですね。ちなみに、普段はどんなファッションが好きですか?

     

    寺口:原宿っぽい服も着ますし、風花とかは大人っぽい服を着ていることが多いです

    レイは、柄のある洋服をよく着ていて、まなちゃんはパーカーとショートパンツ。

    紀ト心:みなさんそれぞれ色々なファッションをしているんですね。台湾で買い物はしましたか?

    山崎:買い物には行ってないのですが、九份に昨日行ってきました!

    紀ト心:では買い物はまだ行ってないんですね!みなさんに台湾を楽しんでほしいので私のおすすめのスポットを紹介させてください。

    全員:うれしー!!

    紀ト心:台湾の西門町は渋谷っぽい雰囲気で、おすすめです。安くてカワイイ洋服がたくさん売ってるんです!ぜひ行ってみてください。東区にはオシャレなカフェもあるので、そっちもオススメです。また台湾に遊びに来た時は行ってみてください。

    全員:絶対来たい!

     

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    >>次のページ Kimiちゃんオススメの台湾観光スポットを紹介!

  • 大森靖子、全国ツアー「2017 LIVE TOUR “kitixxxgaia”」がスタート! 6月2日、仙台Rensaがまさに“聖地”と化した。

    09.June.2017 | MUSIC

    音楽活動10年目となる2017年も精力的に走り続けている大森靖子が、3月にリリースしたメジャー3rdアルバム「kitixxxgaia」を引っさげた全国ツアー「2017 LIVE TOUR “kitixxxgaia”」を6月2日仙台Rensaからスタートした。

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    本ツアーには、あーちゃん(G / きのこ帝国)、畠山健嗣(G / H MOUNTAINS)、えらめぐみ(B / 股下89)、サクライケンタ(Manipulate, G, Perc, etc)、ピエール中野(Dr / 凛として時雨)、sugarbeans(Tommy&Sammy)と大森靖子のLIVEには欠かせないお馴染みのバンドメンバーが集結。

    ステージ上にはニューアルバムのアートワークで使用された背景画が荘厳に飾られ、冒頭から大森靖子とバンドメンバーのグルーブは最高潮に達する。それに呼応するように観客も負けじと応戦し、ニューアルバムからの新曲を惜しみなく撃ちまくる大森靖子の熱唱と観客との一体感が相変わらず心地いい。

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    中盤ではバラードの名曲「オリオン座」を観客とともに大合唱。まるでホールと化したライブハウスに響き渡るその歌声に涙する観客も、、、バンドサウンドにギターの弾き語り、アカペラなどその変幻自在の音色に大森靖子のライブではいつも感情が飲み込まれる。

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    そんな緩急の中で、小学生ほどの女の子に大森が弾いていたギターを弾かせてあげるなど暖かな瞬間が生まれ、大森靖子のツアーにしては意外な曲も演奏され、いい意味で期待を裏切ってくれた。

    この後、大森靖子の全国ツアー「2017 LIVE TOUR “kitixxxgaia”」は7月20日の東京公演(ZEPP Diver City)まで続く。弾き語りアリ、バンド編成アリの盛りだくさんなツアー内容になっている。このツアーを経てまた大きく成長する大森靖子が楽しみだ。

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    新作シングルが8月9日(水)にリリースされることも発表し2017年も精力的に走り続けている大森靖子。全国ツアーの各会場においてニューシングルの予約もスタートした。予約者には会場でしか手に入らない特典も付いてるということなので会場に足を運ばれる方は是非チェックして欲しい。

     

    ■Information

    大森靖子 2017 LIVE TOUR kitixxxgaia” 開催決定!

    (日程)

    日時:2017年6月2日(金)/場所:仙台 Rensa/開場18:00 開演19:00

    日時:2017年6月23日(金)/場所:福岡 BEAT STATION/開場18:30 開演19:00

    日時:2017年7月7日(金)/場所:札幌 PENNY LANE24/開場18:30 開演19:00

    日時:2017年7月13日(木)/場所:大阪 BIG CAT/開場18:15 開演19:00

    日時:2017年7月14日(金)/場所:名古屋 CLUB QUATTRO/開場18:00 開演19:00

    日時:2017年7月20日(木)/場所:東京 ZEPP Diver City/開場18:00 開演19:00

    http://oomoriseiko.info/live/tour.php?id=1000965

     

    リリース情報

    「draw(A)drow」

    発売日:2017/8/9(水)

     

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  • LADYBABY主催ツーマンライブで大森靖子と共演!シリーズVol.4の開催も発表

    11.May.2017 | MUSIC

    4月に2ndシングル「Pelo」をリリースしたThe Idol Formerly Known As LADYBABYが、5月3日、渋谷WWWXにて大森靖子をゲストに迎え、主催ツーマンライブシリース「ネオ・ダダイズムパレード」vol.2を開催した。

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     初共演が話題となりソールドアウトとなったこの日の公演は、大森靖子のステージからスタート。「絶対彼女」を金子理江と「ノスタルジックJ-pop」を黒宮れいと、それぞれコラボするというこの日ならではの企画を織り交ぜ、合計12曲の圧巻のパフォーマンスを披露。またLADYBABYに初提供した楽曲「LADY BABY BLUE」も3人で熱唱した。

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    一方のLADYBABYも最新シングル曲「Pelo」やデビュー曲「参拝!御朱印girl☆」など、合計9曲を披露。激しいステージングで満員の会場を大いに盛り上げた。また鳴り止まないアンコールに応え、急遽この日二度目となる「LADY BABY BLUE」を3人で熱唱し大盛況のイベントを締めた。

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     8月12日にはこの主催ツーマンライブシリーズ「ネオ・ダダイズムパレード」のVol.4が渋谷WWWXで開催されることもアナウンスされた。ライブ動員を着実に伸ばし続け、活躍の場を広げ続ける彼女たちに、これからも目が離せない!

    Photo by YUKI SHIMBO

    ■Information

    ツーマンライブシリーズ「ネオ・ダダイズムパレード」

    2017年7月23日(日) 東京・渋谷O-WEST  対バン:ベッド・イン with パートタイム・ラバーズ

    2017年8月12日(日) 東京・渋谷WWWX  対バン:後日発表

    オフィシャルチケットHP先行 

    オフィシャルチケット1次先行受付中

    「イースラス(e+)」にて受付http://eplus.jp/ladybaby0812hp/(PC スマホ 携帯)

    先行エントリー期間・・・ 5/3(祝・水)22:00—5/14(日)23:00

    オフィシャルHP:http://ladybaby-fc.com/

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  • 大森靖子、虹コンらが出演!「加賀温泉郷フェス2017」の第二弾出演アーティスト発表&フロアマップ公開♨

    07.April.2017 | MUSIC

    (U+52A0)(U+8CC0)(U+6E29)(U+6CC9)(U+90F7)(U+30D5)(U+30A7)(U+30B9)2017(U+7B2C)(U+FF12)(U+5F3E)(U+767A)(U+8868)(U+30DD)(U+30B9)(U+30BF)(U+30FC)

    今回で6回目を迎える加賀温泉郷フェス。

    2017年7月22日(土)加賀温泉郷山代温泉にて昨年同様に大型旅館を貸し切り開催することが決定している。今回は第二弾の出演アーティスト解禁&フロアマップの公開、湯会とのコラボステージについてが発表された。

    今回追加出演で発表されたアーティストは以下の8組。話題のアーティストからアイドル・DJまで幅広いラインナップとなっている。

    大森靖子 / DJ moe / TOWA TEI / 土岐麻子 / DORIAN / 虹のコンキスタドール / 藤井隆 /マキタスポーツ

     

    (U+30D5)(U+30ED)(U+30A2)(U+30DE)(U+30C3)(U+30D7)

    ステージは昨年から引き続きライブステージ、クラブステージ、ラウンジステージが設置される他、大宴会場ステージをリニューアル。東京・葛飾区の温泉施設「東京天然温泉 古代の湯」の大宴会場にて開催する、温泉とライブを同時に楽しめるライブイベント「湯会」とコラボし、大宴会場・湯会ステージとしてパワーアップする。さらに地下にあるカラオケパブ「トロピカルナイト」では、地元アーティストを中心としたトロピカルステージを追加。以上、5つのステージにて温泉エンターテイメントをテーマに多彩なステージを繰り広げる。

    こちらのフェスにはチケット付き宿泊プランとチケット・宿泊付きバスツアーもあるので、遠方からの参加も可能!旅行を兼ねて温泉とアーティストのライブを楽しもう!

     

    ■Information

    加賀温泉郷フェス2017 公演概要

    主催 :加賀温泉郷フェス実行委員会

    日時 :2016年7月22日(土) 開場・開演14:00 終演22:00(予定)

    場所 :山代温泉「瑠璃光」(石川県加賀市山代温泉19-58-1)

    出演者:

    大森靖子 / kz (livetune) / Sugar’s Campaign / DJ Hello Kitty / DJ moe / TOKYO No.1 SOUL SET / TOWA TEI / 土岐麻子 / TOMOYUKI TANAKA (FPM) / DORIAN / 虹のコンキスタドール / 藤井隆 / Homecomings / マキタスポーツ / モーリー・ロバートソン / YANAKIKU …and more

    Website:http://kaga-fes.com/

    −−−

    関連記事:5月にフランス・ランスで開催されるフェスティバルに水曜のカンパネラ・SEIHO等日本人アーティスト7組が出演!

     

    関連記事:日本・韓国の人気アーティストが共演するイベントに、MIYAVI・SPYAIRらの出演が決定

  • 大森靖子×Tokyo Recordingsのコラボ!エモくて泣けるポッキー新ラジオCMが完成。

    14.March.2017 | MUSIC

    個性と魅力を兼ね備えたアーティストが参加するグリコポッキーの歌ラジオCM「ポッキーを食べながら」シリーズ。3/3(金)からオンエアされている新バージョン『メッセージ篇』には、3/15にメジャー3rdアルバム『kitixxxgaia』をリリースする大森靖子がボーカリストとして参加している。

     

    アレンジャーには、宇多田ヒカルの最新アルバムにフィーチャーされ一躍話題となった小袋成彬が代表をつとめるTokyo Recordingsを迎え、歌詞の世界観に合わせたエモーショナルな曲に仕上がった。

    新CMは、TOKYO FM全国38局ネット「やまだひさしのラジアンリミテッドF」内「ポッキー放課後のMUSIC ROOM」で、3/3(金)深夜25:00よりオンエア中。さらに、レコーディングの様子を収めたMVも公開されており、要チェックだ。

     

     

    アルバム「kitixxxgaia」を特設販売サイトにて購入した方には【直筆サイン入りB2ポスター】のプレゼントも決定しているのでお見逃しなく。

    ポッキーラジオCMサイト:http://www.pocky.jp/cm/radio-cm/message.html

    ■Information

    「kitixxxgaia」

    2017/3/15発売 

    大森靖子 オフィシャルサイト:http://oomoriseiko.info/

     

    −−−

    ■関連記事:世界規模でも注目度上昇中。大森靖子が目指す新たなアーティスト像とは?

  • 世界から注目を集める新世代の歌姫。Young Juvenile Youth・ゆう姫が語る「ポップミュージック」の新境地

    21.December.2016 | MUSIC

    カセットと配信のみというフォーマットで新作“Youth / A Way Out”をリリースしたYoung Juvenile Youth。“A Way Out”は、近未来の東京を舞台にした映像作品『blind』で世界から注目を集めた、ショウダユキヒロ監督作のアートフィルム『KAMUY』に使用され大きな話題となった。

     

    Young Juvenile Youthは、シンガーのゆう姫と電子音楽家のJEMAPURによるエレクトロニックミュージックデュオ。2015年には、iTunesが世界中のニューカマーの中から厳選する 「NEW ARTIST スポットライト」にも選出され、国内外から広く評価を集める存在となった。今回、2016 春夏シーズンにローンチされた<アディダス オリジナルス“Future”キャンペーン>のグローバル・インフルエンサーに日本人で唯一抜擢されるなど、音楽だけにとどまらない活躍を見せるゆう姫にインタビューを行った。

     

    新作“Youth / A Way Out”についてはもちろん、JEMAPURとの出会いや、自身も出演し村上虹郎とも共演を果たした『KAMUY』についてなど幅広い話題について語ってもらった。

     

     

    ――まずはゆう姫さんのこれまでのキャリアを紐解かせていただきたいんですが、Young Juvenile Youthを始める以前、バンドをやっていたこともあるそうですね。

     

    そうですね。やっていたって言うほど、長く活動していたわけではないんですけど、カナダに留学していた高校生の頃からちらほらやっていました。

     

    ――高校でカナダ、その後、アートを勉強するためにアメリカの大学に留学していたそうですが、留学以前以降で変わったこととは?

     

    当たり前ですけど、一番大きかったのは言語の違い。そして、カナダ、アメリカ……その間、日本に帰ってきた時期もあるんですけど、自然と邦楽を聴かなくなりましたね。そして、ジャケ買いをしたり、アコースティックやフォークな音楽を聴くようになったり、洋楽にどんどんのめり込んでいったし、歌うだけじゃなく、ギターを弾きながら曲を作るようにもなりました。

     

    ――では、大学で学んだアートはいまの音楽活動にも影響していると思いますか?

     

    当時、学んだことで今の音楽に直接影響していることは……特にないかな。ただ、アートを目指す人たちと一緒にいたことは大きいです。通っていた学校では日本人が私一人だけだったので、友達はアメリカ人だけでしたね。それで年や専攻分野も違う人たちが集まって Tシャツの会社を始めたんです。その皆でクリエイティヴな話をするのが楽しくて、学校そっちのけだった時期もありました(笑)。ただ、留学してもアート専門の大学に行っても、やりたいことが漠然としていて、どうしようっていう焦りがずっとありました。でも自分が好きなものを辿っていくと、やっぱり、音楽だったんですよね。だから音楽と関わりのある仕事が出来ないかと模索していて、そんな中とある女性アーティストをプロデュースしたいと思って、トラックメーカーを探し始めたんです。そしたら、JEMAPURの曲が使われている映像がYouTubeでバズっていて、知り合いから「この映像すごいよ」って教えてもらったんですけど、「映像もすごいけど、音楽がヤバい。誰だろう?」って調べてみたら、“静岡在住のアーティスト:JEMAPUR”ってことが分かって。東京在住だったら、すでに誰かにピックアップされていたんだろうけど、ホント失礼な話で、静岡在住っていうアングラ感にも惹かれたんですよね(笑)。

     

    ――彼には静岡時代にSkypeでインタビューしたことがあるんですけど、つまりは地方にいながらにしてネットを活用して音楽活動を行っていた新世代の電子音楽家ですよね。

     

    そう、それで彼にコンタクトをとって、プロデュースの話をしたら、「何でも自由自在に出来るし、ちょうどヴォーカルものに興味があった。」と。その後、プロデュースのプロジェクトは消滅してしまったんですけど、彼とはSkypeで時々やりとりするようになったんです。

     

    ――かつてバンドをやっていたゆう姫さんは、後にJEMAPURとYoung Juvenile Youthで作ることになるエレクトロニックミュージックのどういう部分がお好きですか。

     

    元々生ドラムが激しく入ったような音楽はあまり好きじゃなくて。アメリカ留学時代の影響もあってテクノやハウスも好きだけど、静かな音楽や、サイケデリックなサウンドだったり、丸くて硬いビートが大好きです。 まぁ、そういう好みも時と共に徐々に変わりつつあるんですけどね。

     

    ――サイケデリック・フォークというと、例えば、アニマル・コレクティヴはエレクトロニックミュージックの要素もありますよね。

     

    まさに。アメリカでは、アニマル・コレクティヴしか聴いてなかった時期もあるくらい大好きですね。音楽的な影響を受けたというよりは、例えば2007年の“Fireworks”を初めて聴いた時のようなワクワクするというか高揚感を感じられる音楽を自分も作りたいと思う、だからそういういう意味では影響されたかもしれないですね。

     

    ――そして、ゆう姫さんがプロデューサーからJEMAPURと組んで再び表立って音楽活動を始めた経緯というのは?

     

    彼とSkypeでやりとりしていく中で、自分で作った曲を聴いてもらったりしていて、 ある時、JEMAPURから「良い声をしているから一緒に作ってみようよ」って言われて。そして、実際に東京で会って、会ったその日に曲が出来て、「これは面白くなりそうだね」ってなって。その後も東京と静岡で曲のデータをやりとりするようになったんです。彼がトラックを送ってくると、電車に乗っていようが、バスに乗っていようが、アイデアが浮かんだらすぐスマートフォンでメロディーや浮かんだ歌詞をメモ録音しました。バスが走るガーッっていうノイズもそのまま入ってしまっていたりしてましたけど。そうすると JEMAPURからまた音が返ってくるっていう。そのやり方があまりにスムーズで、本当に衝撃的でした。バンドをやっていた頃は、自分のアイデアが全く想像してない形で返ってくることがなかったので、やっていても意味ないなって思って止めてしまったんですけど、JEMAPURとのやり取りには求めていたマジックがあったんですよ。

     

    ――そして、2013年にはYoung Juvenile Youth初めての作品“Anti Everything”と“More For Me, More For You”が2枚のヴァイナルでリリースされましたが、現在の作風よりもダンストラックに寄った内容ですよね。

     

    そうですね。初期衝動だったり、今と比べて、2人が遠慮がちだったり、離れた距離感で探り合っている感じが曲に表れているような気がするし、トライアルとしてはちゃんと歌が乗っているヴォーカルテクノが作りたかったんですよね。そんなこともあって、自分たちもその2作は、Young Juvenile Youthのファースト・ジェネレーションと呼んだりしてます。

     

    ――そして、それから1年半後にリリースされたミニアルバム『Animation』は、iTunesの「NEW ARTIST スポットライト」に選出され、大きな話題になりましたが、この作品はポップでいて、ミニマルでディープな作風にまとまりましたよね。

     

    そうですね。まだまだ発展途上ですけど、JEMAPURと曲のやり取りを延々と続けたことで、Young Juvenile Youthの色が徐々に統一されはじめた、そんな手応えを感じた作品でしたね。私としては、基本的にダンスミュージックを作りたいわけではなく、ポップミュージックを作りたいんです。そういう曲を作るのか、それとも世間にそう評価してもらうのかは分かりませんけど、自分のなかではポップミュージックであることを常に念頭に置いていますね。

     

     

     

    ――JEMAPURのトラックそれ自体は非常にエッジーなものだと思うんですけど、ゆう姫さんがそこに加えようとしているポップ感覚とはどういうものなんでしょうね?

     

    分かりやすさっていうことかな。私は抽象画を見る時に、試されるような気分になるというか、自分とかけ離れ過ぎた感じがなんか苦手なんですけど、シュルレアリスムは現実と繋がっている部分が垣間見られて、想像が膨らみやすい気がします。そういう分かりやすさが好きなんですよ。一方で分かりやすくても、想像が掻き立てられるものでなければそれは芸術じゃないと思うので、私としてはその絶妙なところを追求したいと思っているんです。

     

    ――5月に配信のみでリリースした「Hive / In Blue –EP」の“Hive”は非常にポップ度の高い1曲でしたよね。

     

    そうかもしれない。あのEPを作った頃は『Animation』をリリースした後、ライブの機会が増えて、もっとお客さんとつながりたいっていう思いが強くなっていた時期だったんですよね。だから、ライブで盛り上がるというか、もっと話しかけるように歌える曲を作りたいと、2人で話ながら作ったものです。

     

     

     

    ――そして、今回、カセットと配信で新作“Youth / A Way Out”のリリースと体験型アートフィルム『KAMUY』の公開が同時に行われましたが、どちらの制作が最初に始まったんですか?

     

    『KAMUY』です。去年9月にショウダユキヒロ監督と偶然バーで知り合ったんです。私はもともと彼の作品のファンで、彼と知り合いだったJEMAPURに紹介してもらい、 「何か一緒にやりたいです!」って伝えたんです。私、普段はそういうことを言えない性分なんですけど、ここは言うしかないと思い立って、熱い想いを伝えました。それから一緒に遊ぶようになって仲良くなったらその延長線上で「じゃあ、何か撮っちゃおうか。でも、どうせ撮るなら、ミュージック・ビデオを撮っても面白くないから、アート作品を作ろうぜ」ってことになって。念願だったのでその言葉はすごく嬉しかったです。ショウダ監督のテーマをベースに、参加スタッフがみんなでアイデアを出し合って作り上げた作品ですね。

     

    ――ゆう姫さんと村上虹郎くんが出演することになったのはどのタイミングで決まったんですか?

     

    どういうものを作るか決まる前にショウダ監督から「作品には出たい? めっちゃ出たい? それとも音楽だけ?」って訊かれて、 「テーマにもよりますよね」なんて言っていたんですけど、よくよく考えたら、「出たいに決まってる!」って思って、「すいません。出たいです!」ってメールを送ったら、ショウダ監督から「だよね」って返ってきたんです(笑)。虹郎くんに関しては、映画のプロットが決まって、生き残った兵士の役は誰がいいかという話になり、虹郎の名前が挙がったので、私がInstagramですぐに連絡を取りました。「Young Juvenile Youthの曲が好きだから、なんでもやるよ!」って言ってくれて、出演の運びになったんです。

     

    ――映像の斬新な手法や効果であったり、虹郎くん演じる生き残った兵士が妊娠する設定、生と死や人間の進化にまつわるテーマが盛り込まれた『KAMUY』の作品世界とYoung Juvenile Youthの音楽はどのようにリンクしているんでしょうか?

     

    映画と音楽のつながりですか? 言葉にするのは難しいんですけど、同じところを見ている人たちが集まっているので、話を作り上げていく段階で、会話がノンストップで続いちゃう感じでした。映画の未来的な、宇宙的な世界はYoung Juvenile Youthにもインスピレーションとして重要な要素なので、そういう意味で繋がりは確かにあるんですよね。

     

    ――一方で、プロジェクトの音楽サイド、『KAMUY』で使われている“A Way Out”の制作はどのように進めていったんですか?

     

    デモの曲の中から何曲かショウダ監督に聴いてもらい、“A Way Out”が良い!と選んでもらいました。映画の全体像が見えてきた頃に曲に要素を加えたくなって 、最後のパートを足したり、(AUDIO ACTIVEの)Cutsignさんにギターを弾いてもらったりして、映画と同時進行で曲をビルドアップしていったんです。

     

    ――もう1曲の新曲“Youth”は大阪在住のエリック・ルーブスとの共作で、ゆるくハウシーでポップな1曲になっていますね。

     

    彼は最初の作品“More For Me, More For You”のリミックスをMagical Mistakes名義で手掛けてくれた経緯もありつつ、新しい曲では誰かとコラボレーションしたら面白いよねっていうところから、最初に思い付いたのがエリックだったんですよ。私とJEMAPUR、そしてエリックの3人のいいとこ取りをした曲になったと思います。

     

     

     

    ――映画しかり、“Youth / A Way Out”しかり、今のYoung Juvenile Youthにはコラボレーションだったり、新しい風を求めている気運を感じます。

     

    そうですね。次のステップに行くためには何か新しいエッセンスが欲しいかなって。私の歌い方も含め、今は色んなことをやってみて、何が自分たちにフィットするのかを模索していて。“Youth / A Way Out”のリリース形態もそう。せっかくリリースするなら、配信だけでなく、真逆のアナログ・フォーマットも欲しいねってなった時に、「カセットもいい音するんだよね」というレーベルサイドの提案も受けて、2つのフォーマットで出すことを決めました。新しいことにどんどんトライしていくのは楽しいです。

     

    −−−

    Official website:http://yjymusic.com/

  • もしフェスのステージを彩ってくれたアーティストに突撃インタビュー!初のワールドツアーを終え、世界進出を果たしたBAND-MAIDにお話を聞きました。

    20.December.2016 | FES / MUSIC

    BAND-MAID、ワールドツアーでの思い出は、最高のお給仕とお味噌汁?!

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    —初のワールドツアーお疲れさまでした! 感じたこと、新鮮だったことはありますか?

    小鳩ミク(以下小鳩):やっぱり初めての海外でのツアーだったので、ご主人様・お嬢様(ファン)が、お給仕(ライブ)にご帰宅してくださるかなという不安がとても大きかったんです。でも、想像以上の数の方がご帰宅してくださって、嬉しい衝撃でした。反応も日本より熱いというか、ダイレクトな印象でした!

     

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    AKANE:私が一番ワールドツアーで感動したのは、どこの国の方も日本語で歌ってくださったこと。鳥肌が立つくらい嬉しかったです! 日本語でしっかり覚えてくださってるんだ!って

     

    KANAMI:歌もそうだけど、全部の国で会話とかMCでも、「こんにちは」「ありがとう」って声をかけてきてくれたり、「大好き」とかまで言ってくれたりして、てすごい感激したよね!

     

    彩姫:ほぼ言われちゃった…。そんな感じです…。スペインの料理は美味しかった! でも、日本の料理が一番好きです。

     

    全員:<<爆笑>>

     

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    —MISAさんはお酒が相当お強いんですよね? それぞれの国で飲みました?

    MISA:飲みました! 誕生日をドイツで迎えたんですけど、ステージドリンクでジャックダニエル(ウィスキー)を自前で持ってきてアンプの上に置いてくださっていて…。それが嬉しくて印象的でした。

     

    小鳩:ステージドリンクは絶対お酒だもんね。浸透してたね!

     

    MISA:最高だった! 小鳩も向こうで誕生日を迎えたんですよ。

     

    小鳩:そうなんです。私もポーランドで迎えました。御給仕でご主人様・お嬢様がサプライズでバースデーソングを歌ってくださって、すごく嬉しかったポ!

     

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    —その国々の言葉を覚えていったりはされたんですか?

    小鳩:基本的にMCは小鳩がやっているんですけど、簡単な挨拶はしゃべれるように努力はしました。でも、伝わっていたかは定かではないですポ…(笑)

     

    —日本のバンドとして、世界から注目をされているってすごいことですよね。今後の展望はありますか?

    小鳩:目標として、「世界制服」を掲げているので、行ったことのない国にどんどん行って、御給仕をしたいと思っています!

     

    —個人的に行きたい国は?

     

    KANAMI:ロシア!

     

    小鳩:オランダ!

     

    彩姫:最終的に日本に帰ってこれれば…。でも、ヤバいとこ行くのもいいですね。アフリカとか。ここでライブすんの?みたいな場所。民族の方とかいるとことか。絶対にお味噌汁は持って行きます。

     

    全員:<<爆笑>>

     

    KANAMI:今回のツアーでもみんな持って行ったね。

     

    AKANE:海外でのお味噌汁、すごい感動だった!

     

    小鳩:めっちゃ美味しかったよね。

     

    彩姫:フリーズドライに感謝した。

     

    小鳩:そんな感じで、お味噌汁を武器に、どんどん世界征服をできたらと思います!(笑)

     

    BAND-MAID

    <Profile&News>

    小鳩ミク (Gt/Vo.)、彩姫(Vo.)、KANAMI(Gt.)、AKANE、(Dr.)、MISA(Ba.)からなる5人組ロックバンド。ミニアルバム『Brand New MAID』でメジャーデビュー。キュートなメイド服姿とハードなサウンド&パフォーマンスのコントラストが話題に。結成当時から世界を意識し、「世界征服」の野望通り、初のワールドツアーも成功におさめる。

    2017年1月11日にはメジャー1stフルアルバム「Just Bring It」をリリース。CDジャケットは、人気イラストレーターのeimiがデザインを担当し、満月を前にメンバーの小鳩ミク(Gt/Vo)、彩姫(Vo)をイメージした少女たちが描かれ、一見可愛らしいデザインになっているが、ジャケットデザイン全体を見てみると、「ドクロ」が浮かび上がるというBAND-MAIDらしい、「可愛らしさ」と「カッコ良さ」が共存する作品が完成している。

    また、BAND-MAIDのオフィシャルHPにて「Just Bring It」の全楽曲を公開し、2017年1月9日の正午までの期間限定で試聴できるとのこと。是非チェックしてみてほしい.

    Official HP:http://bandmaid.tokyo

    Official Facebook:https://www.facebook.com/bandmaid/

    Miku Kobato’s Twitter: @miku_bandmaid

    Saiki’s Twitter:  @saiki_bandmaid

    Kanami’s Twitter:  @kanami_bandmaid

    Akane’s Twitter:  @achi_bandmaid

    Misa’s Twitter:  @misa_bandmaid

    −−−

    ■関連記事:メイド姿と激しい演奏のギャップに萌える、BAND-MAID

    ■関連記事:BAND-MAID、シングル「YOLO」が人気ゲームアプリ「ヴァリアントナイツ」主題歌に決定!

     

  • MOSHI MOSHI NIPPON FESでランウェイを彩ってくれたモデルにインタビュー!日本でも話題急上昇中・台湾モデル紀ト心ちゃんに、お話を聞きました。

    15.December.2016 | FASHION / FES

    日本語のお勉強中の紀ト心ちゃん! 思わず、飛び出した日本語はアレ!

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    —今日のもしもしにっぽんフェスティバルの感想は?

    「去年も参加させてもらったのですが、今年は去年よりもブースも増えて、賑わっていたような気がしました。とっても楽しかった。ぺこやあゆみ(瀬戸あゆみ)など、好きなモデルさんともご一緒できたのがうれしかったですね」

     

    —今日のファッションもとてもお似合いですね! 日本と台湾は、ファッションの違いはありますか?

    「うーん、日本の方が色をたくさん使っている気がします。台湾は暗めの色のファッションが多いというか、もう少し保守的な印象がありますね。私は、色や柄など、日本の原宿ファッションが好きで、色々参考にしていますよ! 雑誌やインスタグラム、テレビなどいろんなものから吸収しています」

     

    —たしか、お買い物も原宿が多いとか!

    「そうですね! 原宿の街も大好き! お気に入りのお店がたくさんあるので、日本に来たらいつも、たくさん買って帰ります。今回は、スケジュール的にあまり時間がなかったので、次に来る時またゆっくり見たいです」

     

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    —他に日本の文化で好きなものはありますか? 食べ物とかはどうでしょう?

    「昨日は、牛カツを食べました! あと、HARBSのケーキが大好きです。すごくおいしい!(日本語で)日本と台湾は、お料理とか味覚が似てる気がします。来日中はなんでも美味しく食べていますよ!」

     

    —今、日本語が! とっても自然でした!

    「おいしいは覚えました(笑)。でも、今勉強をし始めたところなんです」

     

    —お勉強熱心ですね! 最後にこれからやりたいことを教えてください。

    「日本も日本のファッションも大好きなので、これからもっと日本でのお仕事に挑戦したいです。イベントや雑誌やメディアなどで、幅広く活動ができたらと思っています!」

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    紀ト心(kimi)

    profile

    1995年5月12日生まれ。台湾出身の人気ブロガーでモデル。台湾で「中学生の女神さま」と呼ばれ、ティーンから絶大な支持を受けている。キュートなムードと、POPでカラフルなファッションセンスが人気で、日本でも話題に。最近はイベントへの登場や雑誌やフォトブックなど撮影で、度々来日している。

    Instagram:@eatzz7

     

    ■関連記事:世界の可愛い女の子たちへインタビュー第二弾!

     

     

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