東京には「予約の取れないレストラン」というジャンルがある

19.February.2017 | FEATURES / FOOD

実は東京には「フレンチ」や「蕎麦」などと並んで、「予約の取れないレストラン」というジャンルがあるのです。このジャンルの愛好家は何よりも優越感を大事にする傾向があり、予約の獲得に全てをかけます。まず出来る限り店を押さえ、その後にSNSなどで参加者を募ります。ゆえに当日集まった人のほとんどが初対面、ということだって頻繁に起こるのです。こういうグループが人気店を回遊することで、より予約は困難になり、店の名声は上がります。しかし果たしてこの連鎖がいつまで続くのかは神のみぞ知る、といったところでしょう。

三谷2(横) copy

三谷1(横) copy

具体的にどういうお店があるのでしょう。まず、紹介しか不可という難攻不落のお店群があります。浅草にある「鷹匠壽」は日本一と称される野鴨が食べられますが、紹介者と一緒でないと入店できません。肉ブームの発端ともいわれる銀座のステーキ店「かわむら」も、今では一見さんが入店するのはほぼ不可能。こういうお店に入るのは何かの幸運を待つしかないでしょう。

 予約困難の代名詞ともいえるお寿司屋さんの場合は、なんといっても席数が少なく、しかも来た人がその場で次回の予約を取ったりするので、誰でも予約できる代わりに極めて獲得は難しいのです。例えば有名な「三谷」。私が前回うかがったのは2014年の7月でしたが、その場で予約を取ったにも関わらず、次回は今年の秋。3年待ちです……。

 

天本1(横) copy  天本3(横) copy 天本4(横) copy

最近では去年夏にオープンした「東麻布 天本」は、昨年末の時点ですでに今年の予約はいっぱいに。予算が3万円以上するにも関わらずです。日本はまだまだ元気です。

そしてもうひとつ、努力すれば取れるお店群もあります。予約受付日を決めているお店です。湯島にある100年を超える歴史を持つ鳥鍋の名店「鳥栄」は、奇数月の1日午前8時から電話予約を受け付けています。

 

マルゲリータ1 copy マルゲリータ2(横) copy

都心から離れ、しかも駅から20分近く歩かなくてはならない「トラットリア・ラ・マルゲリータ」は、次回の予約は2017年6月18日の午後1時から。これはなんと、2018年1月から6月分の予約だそうです。私は先日、幸運にも知人が6時間電話をかけ続けて取った席にうかがえました。状態のいい高級ワインがほぼ半額ほど。料理もこだわり抜いた素材を店主曰く「命をかけて」料理しているだけあって、素晴らしいものでした。しかもお値段はひとり8千円程度。やはり予約を取れない店には確たる理由があるのです。

 

どうぞ皆さん、いい友と幸運を!

 

■鷹匠 壽

住所:東京都台東区雷門2-14-6

URL:https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13003661/

 

■かわむら

住所:東京都中央区銀座7-3-16 東五ビル1F

URL:https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13016506/

 

■三谷

住所:東京都新宿区四谷1-22-1

URL:https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130902/13042204/

 

■東麻布 天本

住所:東京都港区東麻布1-7-9 ザ・ソノビル 102

URL:https://tabelog.com/tokyo/A1314/A131401/13196420/

 

■鳥栄

住所:東京都台東区池之端1-2-1

URL:https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131101/13003595/

 

■トラットリア・ラ・マルゲリータ

住所:東京都大田区西六郷2-39-5

URL:https://tabelog.com/tokyo/A1315/A131503/13193685/

 

 

大木淳夫(「東京最高のレストラン」編集長)

 

RANKING

  • DAILY
  • MONTHLY

FOLLOW US